(※画像はイメージです/PIXTA)

自分の弱みを他人に見せられる人は、自分に自信がある人。弱みを見せられるということは、自分のダメな部分、弱い部分、できない部分を自分で肯定しているということだといいます。精神科医の和田秀樹氏が著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)で解説します。

人は自分が思うほど、相手のことなど見ていない

■自分に自信がある人ほど「弱み」を見せられる

 

「弱みなんか見せたら、取るに足りない人物、くだらない人物だと思われないか」

 

と心配する人がいます。

 

でも、反対なのです。

 

「弱み」を見せられる人は、自分に自信がある人。弱みを見せられるということは、自分のダメな部分、弱い部分、できない部分を自分で肯定しているということだからです。

 

傍から見ていても、人にいいところばかり見せようと躍起になっている人より、できないことはできないと言う人、ダメな部分は自分で認められる人のほうが、自分に自信があるように見えます。

 

自分の欠点を隠そうとばかりしていたり、弱さを取り繕って尊大な態度に出たりする人は、弱い犬がキャンキャン吠えるのと一緒で、あまり見栄えのいいものではありません。見ていてすぐにわかります。

 

しかも、他人というのはもともと、人の「いい部分」を見ようとしてくれるものなのです。自分にはない部分、相手の美点ほど目に留まり、羨ましがってくれるようにできています。

 

ですから、あなたがどれだけ弱みや欠点をさらけ出したところで、相手はほとんど気にしません。人は自分が思うほど、相手のことなど見ていないものです。

 

あなたも人のことなど気にすることはありません。存分に「弱み」をさらけ出してください。

 

老人になってからでは、若いころから染みついた態度を改めるというのは難しいので、なるべく頭の柔軟な若いうちから、「弱み」をさらけ出せる懐の深さを身につけておきたいものです。

 

それが、老後まで含めた長い人生を、幸せに送るポイントのひとつだと思います。
 

 

和田 秀樹

和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

※本連載は精神科医である和田秀樹氏の著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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