浅草かっぱ橋で大繁盛してる!料理道具専門店の「失敗と挑戦」 たくさんの失敗を繰り返しながら成功体験を積み重ねることで、人は多くを学ぶといいます。

新商品を仕入れてどれだけ大きな失敗をしても、必ず次の挑戦を促すといいます。打席に立たなければ、打率は上がらないからです。たくさんの失敗を繰り返しながら成功体験を積み重ねることで、人は多くを学びます。飯田屋6代目店主が社員の新しい商品の仕入れの失敗と成功を著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)で明かします。

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大きな失敗をしても、必ず次の挑戦を促す

■打率より打席数を重視しする理由

 

初めは誰しも失敗するものです。大抵は、独りよがりの考えで商品を仕入れ、ほとんどが売れ残ります。

 

でも、それでいいのです。成功の確率ばかりを厳しく求めると、人は挑戦をしなくなります。挑戦を続けるより、挑戦をしないほうが確率をキープできるからです。

 

しかし、たくさんの失敗を繰り返しながら成功体験を積み重ねることで、人は多くを学びます。そして、学び続けることでさらに大きな学びを得られるようになります。

 

失敗して初めて、お客様の目線に立てていなかった事実を認識します。商売とは自分を喜ばせるためのものではなく、お客様を喜ばせるための「喜ばせ業」なのだと身をもって知るのです。

 

失敗を反省し、損失を自分の給与から穴埋めしようとする従業員もいました。

 

しかし、どんな理由であろうとも、絶対に穴埋めさせません。個人の失敗を会社の失敗としてきちんと受け入れてこそ、より大きな責任感が生まれるからです。

 

どれだけ大きな失敗をしても、必ず次の挑戦を促します。打席に立たなければ、打率は上がらないからです。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と諦めずに挑戦を促します。

 

成功するか失敗するかは、やってみなければ誰にもわかりません。失敗したらそこから学び、次に生かすことを忘れなければ、確率は気にしなくていいのです。

 

これまで、飯田屋ではかなり個性的なものを仕入れてきました。

 

渡部純は、子ども用の調理セットを仕入れました。ヒントノートには書かれていませんでしたが、子ども連れのお客様が多いことに目をつけたようです。彼にとって、初めての仕入れでしたが、なんと1年以上経っても売れませんでした。

 

その間、どうしたら売れるのか頭を悩ませたようです。陳列場所を動かしたり、POPの文言を変えたりと彼は工夫を繰り返しました。

 

そして、やっとお買い上げいただいたお客様から、ある日メールが届きました。そこには、笑顔で調理セットを使っている子どもの写真が添付されていました。

 

仕入れには大きな責任が伴い、売れなければ苦しい思いをします。その半面、笑顔を生み出すこともできるのです。苦い経験をしたからこそ、次も努力を惜しむことはないでしょう。

 

渡部には、苦しんだ1年間の成果を発揮してもらうべく「子ども用の料理道具専門の棚をつくってみたら?」と提案し、新しいチャレンジをしてもらっているところです。

 

株式会社飯田代表取締役社長

大正元年(1912年)に東京・かっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。料理道具をこよなく愛する料理道具の申し子。TBS「マツコの知らない世界」やNHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス!」など多数のメディアで道具を伝える料理道具の伝道師としても活躍。自身が仕入れを行う道具は必ず前もって使ってみるという絶対的なポリシーを持ち、日々世界中の料理人を喜ばせるために活動している。監修書に『人生が変わる料理道具』(枻出版社)。2018年、東京商工会議所「第16回 勇気ある経営大賞」優秀賞受賞。

著者紹介

連載浅草かっぱ橋商店街で営業方針は「売るな」で大繁盛

※本連載は飯田結太氏の著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)を抜粋し、再編集したものです。

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

飯田 結太

プレジデント社

効率度外視の「売らない」経営が廃業寸前の老舗を人気店に変えた。 ノルマなし。売上目標なし。営業方針はまさかの「売るな」──型破りの経営で店舗の売上は急拡大、ECサイトもアマゾンをしのぐ販売数を達成。 廃業の危機に…

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