「月2回の会議」をやめたら起こった…結構とんでもない変化 「気づいたことはそのとき話す」ようにすると、すぐに行動するようになった。

毎日のように従業員が顔を合わせる小さな会社なので、必要なことは日常の中で伝えたほうがよいと考え、会議をやめると大きな変化が起きました。これまでは後回しにしていたことを、「気づいたことはそのとき話す」ように変えると、すぐに行動するようになったといいます。飯田屋6代目店主が著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)で解説します。

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「気づいた」ことはそのとき話すように

■会議をやめたら伝えていことが伝わった

 

月に2回行っていた定例会議を一切やめました。

 

かつては、営業戦略を考える「営業会議」と、商品仕入れ政策を話しあう「販売促進会議」の二つの定例会議があり、それぞれの会議を行う意味を疑ったことはありませんでした。社内コミュニケーションが圧倒的に不足しており、みんなで集まって行う意見交換は重要な意味を持っていたからです。

 

しかし、雑談を推奨し、朝礼・終礼でお互いに普段感じていることを話しあう場を設けるようになって社内の風通しがよくなると、定例会議をする意味がわからなくなりました。会議では僕や会長である母が伝えたいことを一方的に話すだけで、従業員の意欲を感じることはありませんでした。

 

そこで、毎日のように従業員が顔を合わせる小さな会社なのだから、必要なことは日常の中で伝えたほうがよいと考え、思い切って会議をやめたのです。すると、それが想像以上の効果を発揮しました。これまでは「会議のときに報告すればよい」と後回しにしていたことを、「気づいたことはそのとき話す」ように変えたことで、すぐに行動するようになったのです。

 

たとえば、「店内の階段が汚れているので、掃除を徹底しませんか」「最近、お客様からこういった声があるので改善していきませんか」「商品の保管庫をもっと取り出しやすくしたいのですが」といった意見が出れば、その場ですぐに対応して改善できます。

 

すぐに実行することが大切です。もしうまくいかなければ、またすぐに元に戻せばいいのです。定例会議は瞬発的な行動の機会を奪っていたのかもしれません。

 

多くの会議では、部下が役職者や上司におうかがいを立てるように意見する姿が見られます。格式ばった場では本音を言いにくいこともあるでしょう。会議のための会議や、会議のための資料づくりで時間をとられるなど、その必要性がわかりません。

 

会議本来の目的はお互いの意見や考えを交換し、よりいい店をつくる行動につなげることです。そのために飯田屋では定例会議をやめ、必要なときに必要なだけ話しあえる環境づくりを重視しました。

 

雑談を推奨したおかげで、職場内の風通しはますますよくなりました。これまで会議では生まれなかったアイデアが数多く生まれています。雑談は最高のミーティングです。椅子に座って真面目にブレーンストーミングを重ねるよりも、日常の雑談のレベルを上げることで、いつでもいいアイデアがあふれ出る会社を目指しています。

株式会社飯田代表取締役社長

大正元年(1912年)に東京・かっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。料理道具をこよなく愛する料理道具の申し子。TBS「マツコの知らない世界」やNHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス!」など多数のメディアで道具を伝える料理道具の伝道師としても活躍。自身が仕入れを行う道具は必ず前もって使ってみるという絶対的なポリシーを持ち、日々世界中の料理人を喜ばせるために活動している。監修書に『人生が変わる料理道具』(枻出版社)。2018年、東京商工会議所「第16回 勇気ある経営大賞」優秀賞受賞。

著者紹介

連載浅草かっぱ橋商店街で営業方針は「売るな」で大繁盛

※本連載は飯田結太氏の著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)を抜粋し、再編集したものです。

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

飯田 結太

プレジデント社

効率度外視の「売らない」経営が廃業寸前の老舗を人気店に変えた。 ノルマなし。売上目標なし。営業方針はまさかの「売るな」──型破りの経営で店舗の売上は急拡大、ECサイトもアマゾンをしのぐ販売数を達成。 廃業の危機に…

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