(※写真はイメージです/PIXTA)

会社が潰れる本当の原因は、赤字や債務でなく「資金不足」です。言い換えれば、手持ちのお金があれば潰れる可能性はほとんどないということ。金額の目安は「固定費の6ヵ月分」ですが、どの企業も簡単に用意できるわけではないでしょう。コロナ危機を乗り越えるための「資金繰りのコツ」を解説します。

「無借金経営が安全」という危険な思い込み

借金については「無借金経営が安全」と誤解している人もいる。確かに借金がないほうが精神的には楽かもしれない。

 

しかし、資金繰りの視点で見ると、いいことは一つもない。むしろ「無借金がいい」と思い込んでいるとしたら、それは危ない。

 

無借金にこだわり、借金を避けることによって、手持ちの現金が足りなくなり、倒産するリスクが大きくなるから。言い方を変えると、資金繰り経営(キャッシュフロー経営)と無借金経営は根本的な考え方が逆ということ。

 

無借金を目指すのは資金繰り経営においては悪手。「できるだけ借りないように」ではなく「できるだけ借りる」という考え方に変えることが重要。

 

あえて理想を掲げるなら、借金より現金を多く持っている状態の「実質無借金経営」を目指すこと!

 

 

菅原 由一

SMGグループ CEO
SMG菅原経営株式会社 代表取締役
SMG税理士事務所 代表税理士

 

※本連載は、菅原由一氏の著書『激レア 資金繰りテクニック50』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

激レア 資金繰りテクニック50

激レア 資金繰りテクニック50

菅原 由一

幻冬舎メディアコンサルティング

受講者数は延べ7000人! 資金繰り専門税理士のセミナー講義内容をついに書籍化。 会社の生存力を高めるには、負債がないことや黒字経営であることよりも、手元に資金がいくらあるかということが重要です。 たとえ黒字経…

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