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「割引率の高いETCカード」で現金の出費をカット
■運送業界ではよく知られている「テクニック」だが…
「営業であちこち走り回っている」
「出張先でレンタカーを使うことが多い」
そんな場合は、協同組合などが発行するETCカードに切り替えよう。
ETCカードは、加入者に割引特典がつく。簡単に言えば、組合に加入している企業の団体割引のようなもの。どんなサービスも、常連さんやヘビーユーザーには割引や特典があるもの。高速道路の利用料も同じ。
このサービスは、運送業界ではよく知られていて、利用している会社も多い。
車と直接関わっていない業界ではあまり知られていないが、小売りやメーカーや飲食といった業界でも、営業や出張などで車を使う機会が多い会社もある。
加入条件や割引率は協同組合によって異なるが、利用額が増えるほど割引率が大きくなるのが一般的。
例えば、月1万円以内の利用で10%割引、1万円超で3万円以内なら20%割引、3万円超なら30%割引になるようなパターン。
■高速代「月2万円」程度の会社なら「協同組合東京ビジネスリンク」がお得
協同組合は加入にあたって出資金が掛かり、協同組合によって割引の対象額も変わるが、たくさんある協同組合のなかで私がオススメするのは「協同組合東京ビジネスリンク」。ここは高速代を月2万円くらい払っている会社であれば、出資金分を引いてもプラスになることが多い。
「うちの会社は車をよく使うよなあ」
「毎月のETCカードの請求額が大きい…」
そんな場合は、まずETCカードを取り扱っている協同組合を検索してみよう。
固定資産のベストな支払方法…「社用車」を持つ場合
■資金繰り的には「ローン」か「リース」の二択だが…
社用車のような固定資産を持つ場合、支払方法は3つある。一括払いで買う、ローンを組んで買う、リース契約で借りる。
資金繰りの観点から言うと、一括払いの購入は避けたい。理由は、購入費の分だけ一時的に手持ちの現金が減るため。車は、普通自動車で6年、軽自動車で4年の減価償却ができるが、経費は早く処理したい。資金繰りを考えると、ローンかリースという選択になる。
ローンとリースは金利が掛かるが、負担はそんなに大きくない。
ローンとリースの違いは「所有者」。ローンは、ローンを返済すると会社の所有になる。リースは借りているだけなので、終始、車はリース会社が所有している。この点を踏まえると、リースがいい。
資金繰りで重要なのは、できるだけ現金以外の資産を持たないこと。車という固定資産が増えるより、リースをサービスとして利用するほうが良い。
■「会社の借入枠」を減らさないためにもリース契約がオススメ
また、ローンもリースも月払いなのだが、ローンは借金の一種、リースはリース料で処理するという違いがある。
借金することは悪くないが、会社が借りられる借金の総額は決まっているので、ローンを抱えることによって借入枠が減る。
例えば、5000万円まで借りられる会社が、500万円のローンを抱えることにより、残りの借りられる金額は4500万円になる。
一方のリースは借金ではないため、リース契約で車を使っても5000万円まで借りられるという点に影響はない。その点から考えると、リースが良い。
車に限らず、設備なども同じ。固定資産になるもので、購入、ローン、リースの選択肢があるなら、まずはリースから検討してみよう。
菅原 由一
SMGグループ CEO
SMG菅原経営株式会社 代表取締役
SMG税理士事務所 代表税理士
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