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「税理士は税務全般に詳しいはず」は大きな勘違い
「いい税理士」の定義は難しい。
というのも、税理士にはそれぞれ得意分野がある。まず知ってほしいのは、税理士だからといって税について万能ではないということ。どんな税理士も、税務の基礎知識は持っているはず。ただ、税務と言っても幅広い。日々の会計処理が得意な人、相続税の処理が得意な人、節税対策が得意な人、そして、資金繰りが得意な人などがいる。
また、会計処理一つとっても、個人事業主向け、中小企業向け、大企業向けといった違いがある。
例えるなら、医者のようなもの。内科がいて、外科がいて、耳鼻科がいて、小児科がいて、脳外科がいて、精神科がある。内科の中にも消化器系、胃腸系などがある。足を骨折した時に精神科に行く人はいないだろう。応急処置くらいはしてくれるかもしれないが、専門が違えば完璧な治療は受けられない。
ところが、経営者は「税理士は税務全般に詳しいはず」と思っている。「税金のことは顧問税理士に任せておけば大丈夫だろう」と思っている経営者も多い。
これは大きな勘違い。
税理士に限らず、弁護士にもスポーツ選手にも言えるが、基礎が分かっていることと、その分野内の特定の知識に長けていることとは、大きな違いがある。
資金繰りなら、資金繰りに強い税理士を見つける。月次をまとめてほしいなら会計処理に強い税理士を見つける。
どんな目的で、何がしたいかを踏まえたうえで、そのニーズを満たせる税理士が「いい税理士」なのだ!