2018年に社会問題となった、新築シェアハウス“かぼちゃの馬車"破綻事件以降、不動産投資へのネガティブなイメージが広がっています。しかし、ある一定の条件を揃えることで、収益不動産を活用した資産形成は実現できます。本記事では「環八×R16号」の郊外物件の投資メリットについて見ていきます。※本記事は『新富裕層のための戦略的不動産投資』(幻冬舎MC)を抜粋・再編集したものです。

郊外中古RC=「安定賃料・安定稼働・安定コスト」

では、資産性と収益性という観点で見た際に、筆者が最も評価できると感じている「中古郊外RC」について分析していきます。

 

郊外中古RCをお勧めする最大の理由は資産性と収益性のバランスの良さです。前出のように「見かけだけの高利回り」や「今だけの高利回り」の物件ではなく、「安定賃料」「安定稼働」「安定コスト」であってこその収益性の高さです。

 

資産性については、将来的に価値の下がらない立地…高級ブランドバッグのように、土地にブランド価値があり、どんな時代になっても絶対に借りる人がいる。絶対にゼロにならない。極論をいえば、銀座などの超都心を買えば安心かもしれません。

 

でも、そこまで極端でなくてもいいのではないでしょうか。価値の下がらないブランドバッグを買うような感覚で、都心の新築区分マンションを購入して、せっかくの収益性を捨ててしまうのは非常にもったいないです。

 

億単位の投資ができる新富裕層であれば、資産性と収益性のバランスのよい東京通勤圏の郊外で、一定の規模感のある中古RCマンションをお勧めします。

 

高利回り・高入居率・高資産価値の掛け合わせとなり、安定的な家賃収入を得ながらにして、その資産性を末永く維持できます。

 

実は中古物件に対して「融資条件が悪い」というのもチャンスとなります。

 

新富裕層に対して、個人の属性として融資に有利に働くと前述しましたが、築年数の経過した中古物件は、物件自体がハンデを負っています。具体的にいえば、法定耐用年数の残りが少ないことがネックであるからこそチャンスなのです。このことは第4章で詳しく説明します。

 

もちろん、郊外中古RCが唯一の正解だとは思っていませんが、本業に力を入れながら副業として不動産で資産形成をしたい新富裕層の方々にとっては、賃貸ニーズのある郊外で、資産性の高い中古RCマンションを運用する手法が最適だと考えています。戦略的にロジカルにバランスのよい投資をしましょう。

 

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新富裕層のための戦略的不動産投資

新富裕層のための戦略的不動産投資

杉山 浩一

幻冬舎

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