木造は所得の多い人は高い節税効果が期待できる
最後に木造だ。かつては賃貸住宅といえば木造が主だったので、賃貸住宅は圧倒的に木造が多く、エリアも選びやすい。価格も安く買いやすい。
〈木造のメリット〉
〇価格が他の構造よりも安い
〇通気性が高い
〇リフォームがしやすい
〇節税効果が高い
木造は建築コストが安いため、売りに出ている物件も他の構造よりも安く、戸建てや木造アパートは、初めて不動産を買う人にはおすすめだ。築年数が古くてもリフォームがしやすいため、家賃を上げやすい。
また、木造は法定耐用年数が短いため、減価償却期間が短い。法定耐用年数の2年よりも古いア パートになると、購入代金を4年で経費計上(償却)できるので、所得の多い人は高い節税効果が期待できる。
〈木造のデメリット〉
〇隣接の住戸に音漏れしやすい
〇築年数の古い建物はシロアリ被害に注意が必要
〇築年数が古いと融資を受けにくい
木造は通気性が高い一方、壁が薄く気密性が低い。そのため音漏れがしやすく、騒音問題が発生する可能性が高くなる。また築年数が古いとシロアリ被害のリスクがある。購入するときは、その点もきちんと確認しないと、購入した後に「基礎がシロアリにやられていた」では、大変なことになる。また、法定耐用年数も比較的短く、築年数が長くなると融資を受けるのが厳しくなる。その点も認識して、自己資金を用意できるように事前に預貯金をしておくことも重要だ。
永井ゆかり
「家主と地主」編集長
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