『認知症診断の不都合な真実』
磯野 浩
超高齢社会に突入した日本において、認知症はもはや国民病になりつつあります。そんななか、「認知症」という「誤診」の多発が問題視されています。
高齢者はさまざまな疾患を併せ持っているケースが多く、それらが関連しあって「もの忘れ」や「妄想」などといった認知機能の低下の原因になっています。
老年精神医学の専門医である著者は、20年以上患者の診療に当たりながら、保健相談所への出向で延べ300件もの居宅訪問を実施し、専門家として医療や介護の実態調査も行ってきました。
本書では、老年精神医学に長年携わってきた知見から、認知症の誤診がなぜ起きるのか、また誤診で不幸な人生を歩まないための「正しい知識」を解説します。