(※写真はイメージです/PIXTA)

昨今、老年期の「もの忘れ」や「判断ミス」「異常な言動」といった症状が、安易に「認知症」とひとくくりに診断されています。老年期の精神疾患に関する知識が不足した医師が、実は多く存在しているのです。そこで認知症を「正しく診られる主治医」探しについて、医療法人昭友会・埼玉森林病院院長、認知症専門医の磯野浩氏が解説していきます。

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「インターネットで情報を得る」のはまず困難

認知症は診断が非常に難しい病態であることや、認知症疑いのある人を一人でも多く医療につなげることに重きをおいた体制づくりが進められてきたものの、診断力の底上げは手薄といわざるを得ない現状から、受診する側が厳しい目をもって医師を選べるかどうかが、その後の人生を大きく左右するといえます。

 

それでは、どうしたら診断力の高い医師にめぐりあえるのか、そこが皆さんのもっとも関心のある部分かと思います。

 

近年はインターネットが情報検索の手軽なツールになっていますが、私の考えとしては、ホームページを見ただけではその医療機関の診断力を判断する十分な情報は得られません。

 

症例数や、専門医かどうかくらいは分かるかもしれませんが、時間をかけてじっくり話を聞いてくれるのか、といった診療の姿勢まではホームぺージだけで判断することは難しいと思います。

 

見た目がきれいなホームページなら、医師の腕が良いというものでもありません。

 

認知症の診断や診療にいちばん大事な要素である「生活の様子を聞いてくれる」「家族の困りごと、悩みを聞き、寄り添ってくれる」「患者の“今”だけでなく、これまでの経緯も踏まえて診断してくれる」これらのどれも、インターネットで情報を得るのはまず困難です。

 

それでは、これらの要素を含む情報をたくさん、かつ信頼できるレベルでもっているのはどこか……と考えると、結局は地域で高齢者の医療や介護、福祉に携わっている現場がいちばんではないかと考えます。

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    ※本連載は、磯野浩氏の著書『認知症診断の不都合な真実』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    認知症診断の不都合な真実

    認知症診断の不都合な真実

    磯野 浩

    幻冬舎メディアコンサルティング

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