「長者番付」1位は誰だった?戦後日本の“お金持ち”をたどると見えてくる、石炭王→企業経営者→土地長者→IT長者の変遷

「長者番付」1位は誰だった?戦後日本の“お金持ち”をたどると見えてくる、石炭王→企業経営者→土地長者→IT長者の変遷
(※写真はイメージです/PIXTA)

かつて日本には、高額な所得や納税額を得た人の氏名などを公表する「高額納税者公示制度」がありました。一般に「長者番付」と呼ばれたこの制度は、昭和22(1947)年から平成17(2005)年まで続きました。そこに名を連ねた人々を時代ごとに追っていくと、戦後日本の産業構造や経済の変化が浮かび上がります。石炭会社の経営者、メーカーの社長、土地を売却した「土地長者」、そしてIT関連事業で成功した人々――。今回は、長者番付の変遷から、日本の「お金持ち」の姿がどのように変わってきたのかを見ていきます。

2005年に廃止…その後は「IT長者」が注目される時代に

高額納税者公示制度は平成17(2005)年に廃止されました。

 

所得税については、昭和45(1970)年分から所得1,000万円超が公示の対象となり、昭和58(1983)年分以降は税額1,000万円超が公示要件となりました。

 

しかし、平成に入ると、個人情報やプライバシーをめぐる社会の意識も変化していきます。

 

平成15(2003)年5月には「個人情報の保護に関する法律」が制定され、平成17(2005)年4月に全面施行されました。こうしたことなどを背景に、個人のプライバシー保護の観点から高額納税者公示制度は廃止されました。そのため、現在では当時のように「日本一の高額納税者は誰なのか」を公的な資料から確認することはできません。

 

一方、公示制度が廃止された後には、IT関連事業などで成功した経営者や起業家が「IT長者」として注目されるようになります。

 

戦後の長者番付を振り返ると、そこには単に「お金持ちの名前」が並んでいたわけではありません。その時代に、どの産業が成長し、どこで大きな所得が生まれていたのかという、日本経済の変化そのものが映し出されていたのです。

 

石炭から製造業へ、そして土地へ、さらにITへ――。長者番付の変遷は、戦後日本の産業と富のあり方が移り変わってきた歴史の一面を示しています。

 

矢内 一好

国際課税研究所

首席研究員

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【事業投資】9月30日(水)オンライン開催
年商1,600万円・年間利益600万円のモデルケースを公開!
信頼のECCブランド「個別指導塾ベストワン」の経営戦略

 

【資産防衛】10月14日(水)オンライン開催
約30年ぶりの世界的金利変動が生み出した
新たな「お宝保険」の全貌

 

 

【関連記事】

■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧