「お金は貯まった。でも、夫が消えた」貯金300万円未満の50代主婦、溢れる物を捨てまくり“憧れのミニマリスト”へ。生活も家計も改善したはずが、その先にあった「まさかの事態」

「お金は貯まった。でも、夫が消えた」貯金300万円未満の50代主婦、溢れる物を捨てまくり“憧れのミニマリスト”へ。生活も家計も改善したはずが、その先にあった「まさかの事態」
(※写真はイメージです/PIXTA)

余計なモノは持たない。必要なものだけに囲まれて暮らす。掃除もラクで、お金も貯まる。そんな「ミニマルな暮らし」に憧れる人は少なくありません。実際、物を減らすことで生活や家計が改善するケースが多いのは事実。しかし、その価値観が行き過ぎたとき、夫婦間に思わぬ問題を生むこともあるようです。

「まだ減らせる」が止まらない

今度は「もっと減らせるものがあるのではないか」と考えるようになった聡子さん。

 

「なくても困らないから」と、リビングのラグやソファ、壁に飾っていた絵、雑貨や観葉植物まで処分。床には何もなく、棚の上もスカスカ。その余白に聡子さんはうっとりしていましたが、夫の敏郎さんは違いました。

 

ある日の夕食後、ぽつりと口にします。

 

「……この家、ホテルみたいで落ち着かないな」

 

決定的だったのは、敏郎さんの買い物でした。出張先で陶器のマグカップを買ってきて、「これ、なかなか良いだろ?」 と嬉しそうに見せる敏郎さん。しかし、聡子さんは反射的に言ってしまいました。

 

「それ、本当にいるの? マグカップならあるじゃない。せっかく減らしたのに」

 

それから、敏郎さんは買い物の話をしなくなりました。「俺の物だけは触らないでくれ」と、本を買っても見せない。工具を買っても言わない。趣味用品はすべて自室へ運び込みます。

 

以前のリビングは物にあふれていましたが、夫婦でテレビを見ながらおしゃべりをする場所でもありました。しかし、敏郎さんはすっかり自室にこもるように。夫が消えたリビングで、聡子さんは自分の間違いに気づきました。

 

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