信長の目に留まり、最下級の奉公人から成り上がった秀吉に学ぶ「成功する人の共通点」【年商10億円企業の経営者が解説】

信長の目に留まり、最下級の奉公人から成り上がった秀吉に学ぶ「成功する人の共通点」【年商10億円企業の経営者が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

成功のために必要になるのは、5つの見極める力――目標を見極め、実現の時期を見極め、結果を見極め、人との関係を見極め、そして自分を見極める力であると、年商10億円規模の企業経営者である、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏は言います。本記事では、信長の近くで出世した秀吉を例に、大野氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

あまりに有名な信長と秀吉のエピソードに学ぶ

挑戦を成功させる5つの見極め力のなかでも特に重要なのが人の見極め力です。自分が取り組もうとしていることの成否の鍵を握るのは誰か、応援団になってくれるのは誰で、抵抗勢力となるのは誰か、ライバルはいるのか、といったことを見極め、それぞれにどう対処するのか、相手に合わせて戦略を練るということです。

 

その準備があれば挑戦を成功に導くことができます。人の見極め力とは例えばこういうことです。

 

戦国時代、尾張出身の豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎という名で、同じ国の織田信長に最下級の奉公人として仕えていたとき、主君の草履を体で温めたうえで足元に差し出し、自らの存在を信長に強く印象づけた話があります。

 

信長が外に出ようと「草履をもて」と命じると、草履取りであった藤吉郎はすぐに足元にそろえたのですが、信長はそこに足を置いた瞬間、怒りをあらわにします。それは草履が温かかったからです。信長は草履取りが尻に敷いて寒さをしのいでいたに違いないと考えたのです。

 

藤吉郎は平身低頭しながら「めっそうもないこと。冷たい草履はお体に障ると思い懐で温めておりました」と事情を話すと、信長は証拠を見せろと詰め寄ります。そこで藤吉郎は服をはだけ、土で汚れ鼻緒の跡の残った体を示した、というエピソードです。

策を講じなければ信長に近づくチャンスはない

ここには、のちに織田家筆頭の武将へと出世する秀吉が、その階段を上っていくために、いかに巧みに信長との人間関係を構築していったのかが示されています。それが藤吉郎の申し開きのとおり、単なる主君への気遣いが生んだ偶然とみるのは、あまりにもナイーブな解釈です。策を講じなければ信長に近づくチャンスなど絶対にないことは、誰の目にも明らかなのです。

 

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※本連載は、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

挑戦を成功に導く「見極め力」

挑戦を成功に導く「見極め力」

大野 正和

幻冬舎メディアコンサルティング

見極める力が、失敗を恐れない心を育てる 80歳にして挑戦をつづける経営者が自身の半生を振り返り、未来を切り拓く挑戦の真髄を語る 目の前にチャンスがあっても、「自分には無理かもしれない」「うまくいかなかったら時間…

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