だから中国企業は強くなった(今やマレーシア)…「挑戦」をつづけ「成長」するために、欠かせないもの【年商10億円企業の経営者が解説】

だから中国企業は強くなった(今やマレーシア)…「挑戦」をつづけ「成長」するために、欠かせないもの【年商10億円企業の経営者が解説】

挑戦は人を成長させます。気をつけなければいけないのが、挑戦と冒険を間違えないことです。その差は、リスクや危険へのコントロールの有無です。挑戦するためには、事前に検討し、見極めることが重要です。(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

挑戦を成功させるために必要な5つの「見極め力」

冒険をするならただ駆け出せばいいのですが、それでは結果がどう出るか、まったく予想がつきません。いちかばちか、伸るか反るかの運試しのようなものです。想定外の結果になることも多く、それでは次の一手が見えません。結局、冒険は1回限りの賭けで、次はまたゼロからのスタートです。

 

そして挑戦をこのような冒険に終わらせず、成功に導くものこそが「見極め力」です。

 

見極め力にはいくつかの種類があり、特に大切なものが次の5つです。第1が目標の見極め力、2つめが時間の見極め力、3つめが結果の見極め力、4つめが人の見極め力、そして5つめが自分に対する見極め力です。

「目標の見極め力」

「目標の見極め力」というのは、挑戦に当たって目標がきちんと設定できているかどうかを見極める力のことです。挑戦するためには、何を実現するのか、ゴールはどこか、まず第1段階としてどこまで行くのか、という時間を伴った目標設定が必要であり、それが正しくできているかの見極めが必要です。

 

新たに10億円の売上を得るとか1,000個売るというのは目標ではなく、単なる願望です。それくらい売れたらいいな、という以上のものではありません。そもそもまだ売上ゼロの商品が、1つのアクションで一気にここまで行くことはありません。願望ではなく目標にするためには、その実現のためにどうするか、マイルストーンを置き、その一つひとつを目標にしたより身近な実行計画を立てることが必要です。小さな目標とそのための実行計画の積み重ねなしに、大目標は達成できません。

 

もちろんその商品やサービスの内容によって売上が伸びていく形は異なります。最初は普及のキーパーソンとなるごく一部の消費者に知られるようになり、そこまではゆっくりで、一定の時間をおいて一気に拡大することもあります。また、最初から同じ割合で、角度30度くらいのきれいな上昇ラインを描いて伸び続けるということもあります。それは商品・サービスそのものの特徴や広告宣伝の仕方でも異なってきます。

 

新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどの従来型のマス媒体を使うのか、それともSNSやメールなどネット環境を活かしたものにするのかによっても異なってきます。

 

段階を追って誰にどういう情報をどういう形で届けるのかという戦略が必要です。それがあれば、届けるべき情報が実際にその人に届いているかどうかの追跡と反省も容易であり、その結果で軌道修正が図れます。分割した小目標と小戦略があればこそです。目標を見極めれば、戦略が立ちます。

 

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※本連載は、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

挑戦を成功に導く「見極め力」

挑戦を成功に導く「見極め力」

大野 正和

幻冬舎メディアコンサルティング

見極める力が、失敗を恐れない心を育てる 80歳にして挑戦をつづける経営者が自身の半生を振り返り、未来を切り拓く挑戦の真髄を語る 目の前にチャンスがあっても、「自分には無理かもしれない」「うまくいかなかったら時間…

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