職場にいる、顧客に「君の話なら聞こう」と言われる人は、何が違うのか【年商10億円企業の経営者が解説】

職場にいる、顧客に「君の話なら聞こう」と言われる人は、何が違うのか【年商10億円企業の経営者が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

挑戦は人を成長させます。気をつけなければいけないのが、挑戦と冒険を間違えないことです。そこには、リスク管理があるか否かの違いがあります。挑戦するには、事前に検討し、見極めることが重要です。本記事では、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

挑戦を成功させるための「人の見極め力」とは何か?

挑戦は一人でできるものではありません。いや英語の勉強は独学でできるという人がいるかもしれません。確かに文法を覚えたりテキストを読んだりするのは一人でもできます。しかし、覚えた英語で人と会話をするなどの共同作業がなければその挑戦は実りません。

 

そして、挑戦を通して創造したり、生産したり制作したりすることは、すべて共同的に進めることであり、一緒につくる人やつくったものを受け取ってくれる人が欠かせないのです。消費は一人で黙々と進めることができますが、生産は常に共同作業です。

 

挑戦は誰に対して、誰とするのかという人の見極めが必要になります。どうすれば相手の心を動かすことができるのか、どうすれば自分の言動に仲間が付いてくるのか、その見極めとそれに基づいた戦略がなければ、挑戦は成功しません。

成功する人と失敗する人の「コミュニケーション」の差

挑戦というと、自分の信じる正しい結論に相手を引き込み、またその作業に仲間を引き入れることだと考えがちです。そして正しいという確信が深ければ深いほど、挑戦は成功するかのように思われます。

 

しかし、どんなことでも唯一自分が正しいということはあり得ません。そして自分が絶対に正しいと思ってしまったら、コミュニケーションも成り立ちません。ただ一方的な説得しかなく、しかしそれほど時間がかかる困難なことはないからです。自分が背水の陣という心構えを持ち、不退転の決意であることは良いことですが、そのことと自分が絶対に正しいと思い込むことは別です。

 

よく見られるのは、若く勢いのある人が、これは絶対に正しい、相手のためになると思い込んで一方的に、独りよがりの説得をしようとすることです。相手に熱意をもって接することは重要でも、それだけでは相手の納得は得られません。相手の出方や反応によって話し方を変えたり、反応が鈍ければ別の手を繰り出したり、先を見越してとりあえず布石を打つ、といった工夫が必要です。そもそも話を聞いてもらえる前提ができているのかどうかです。

 

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※本連載は、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

挑戦を成功に導く「見極め力」

挑戦を成功に導く「見極め力」

大野 正和

幻冬舎メディアコンサルティング

見極める力が、失敗を恐れない心を育てる 80歳にして挑戦をつづける経営者が自身の半生を振り返り、未来を切り拓く挑戦の真髄を語る 目の前にチャンスがあっても、「自分には無理かもしれない」「うまくいかなかったら時間…

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