「謙虚」と「卑屈」を間違えない
人からの信頼には謙虚さも大事と考える人は多いのではないでしょうか。確かに、謙虚さは相手との心理的な距離を適切に保つために欠かせない態度や品性です。しかし、ここにおいても勘違いによって、謙虚でいたいと思いながらも間違った態度で信頼を逃す人がいます。ポイントは「謙虚」と「卑屈」は違うということです。
私のトレーニングに来る方の中でも「エグゼクティブとしての風格は身につけたいが、謙虚さも持ち合わせた人間でありたい」と言う方は多いです。
謙虚さとはひと言で言うと、自己主張しすぎず他者を尊重する態度です。しかし、自己主張しすぎないことを「自分を抑える」と取り違えたり、他者を尊重することを「他者にへつらう、媚びる」と混同する勘違いをしたりしている人がいます。
それは本人も気づかないうちに「卑屈さ」になっていて、信頼とは結びつかない侮られる態度となる可能性があるのです。前で過剰な敬語はかえって信頼を失うというお話をしましたが、そんなことの根底にも残念な勘違いが存在しているかもしれません。
信頼される謙虚さとそうではない卑屈さの違いをあげると、謙虚さのある人は、ていねいで他者に一歩ゆずるような礼儀正しい態度を保ちつつも、健全な自信が感じられます。一方、卑屈な態度の人は、同じくていねいですが不安そうで消極的な様子であり、必要以上に自己卑下する表現を使いがちです。自信のない様子がうかがえるのです。
謙虚と卑屈のいちばんの違いは「自信」でしょう。自信を持つことも人からの信頼には必要です。ただ、「自信を持つ」と言うと、これも勘違いして自意識過剰で鼻持ちならない様子を想像してしまう人もいるかもしれません。
しかし、違います。自信とは自分を知り、自分を肯定できることです。ですから他人も肯定でき、尊重できます。それが表れるのが謙虚さなのです。他者から信頼されるような謙虚さを身につけるためには、まず自分を知り、自信を育ててください。
謙虚さと卑屈さを混同せず、信頼される態度を身につけよう
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
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