(※写真はイメージです/PIXTA)

ビジネスシーンで「謙虚と思われる人」と「卑屈と思われる人」、「信頼される人」と「信頼されない人」は何が違うのでしょうか。本記事では、企業研修などを提供するプレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏が著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)から、仕事相手にいい印象を与える振る舞いのポイントについて、詳しく解説します。

「いい人」と思われなくてもいい

信頼を得たいとき、「いい人と思われたい」と多くの人が考えがちです。しかし、これに過度に焦点を当てると、媚びへつらいや誠実さを欠いた行動を招いたり、さらにはビジネスにおける適切な判断を誤るリスクがあります。堂々と信頼を得たいなら、「いい人と思われたい」という願いはバランスよく取り扱ってください。

 

誰もが、いい人と思われたいでしょう。当然です。しかし、そのためにビジネスで必要なことをうまく伝えられなくなったり、自分を抑制したりすると、相手とのビジネス関係に歪みが生じますし、自分の精神衛生上もよくありません。

 

お世辞が多くなっていないか、過度な敬語を使っていないかには要注意です。顔の筋肉が疲れるような愛想笑いもだめです。ちなみに愛想笑いは、目や口元の様子が自然な笑いと微妙に違う不自然な笑いです。人間はそのような不自然さにはけっこう敏感で、自然な笑顔を見るときとはまったく逆の不快な感情を持つことがあります。

 

こうした言動や態度で相手から「この人は本音で話していない」と思われたら、本質的な信頼を失う可能性があります

 

何より大事なのは「ノー」と言うべきときに言えること。相手からの評価を恐れて、できないことをあいまいにしていては、トラブルのもとになります。「それは難しいです」と明確に伝える必要があります。ただ、信頼を得やすいのは、それをはっきり伝えてから「代わりにこの案はいかがですか」「この方法であれば、可能です」とできないことを補うための建設的な提案ができる人です。

 

このように、適切な主張ができる能力を「アサーティブネス」と言います。相手への敬意を忘れず、相手の価値観、利益、感情に配慮しながら、自分側の価値観や利益、感情に忠実であることを目指しましょう。このほうが結果として信頼関係を築きやすいのです。

 

つまり、自分をいい人にしておきたい気持ちに引っ張られず、本当のいい人を目指し、それに見合った誠実な言動を保つことが、真の信頼関係を築く基盤となります。

 

POINT

「表面的ないい人」ではなく「本当のいい人」を目指す

 

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※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

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