リスケを簡単に考えない
リスケとは、「リスケジュール(予定変更)」の略です。頻繁にリスケしている人は、あまり仕事ができない印象になるほか、だんだんと軽んじられるようになります。仕事ができない印象が強くなり、信頼できる相手とは見られなくなるのです。とくに最初に会う約束などはできるだけ変更しないことをおすすめします。
私のこれまでの体験では、できるエグゼクティブはほとんどリスケしません。確かに、都合が悪くなったのなら変更はやむなしです。無理しても仕方がありません。突発的なことがあれば、できるエグゼクティブといえども、予定の変更はしなければなりません。しかし、それはよほどのときのことであり、簡単にリスケを考えてはいないのです。仕事ができる人がほとんどリスケしないのには3つの理由があります。
1つめは、よく考えてスケジュール全体を組み立てているので、あまり変更の必要が起こらないからです。
2つめは、あらかじめバッファを組み込んでいるので、多少の時間のずれがあっても、調整できることが多いからです。
3つめは、時間に対する感覚がしっかりしていて、リスケが相手に与える負担を知っているからです。だから、いたずらに他人にリスケをお願いしない。
つまり、仕事能力があって、工夫ができて、人を大切にするからリスケが必要な事態がほとんどないのです。リスケを簡単に人に頼む人は、逆の印象になります。
もうひとつ、人は相手と同じようであろうとする傾向があります。丁重にされれば、丁重に、ぞんざいにされればぞんざいになります。リスケを簡単に頼むようになると、相手からも簡単にリスケしていい人間として認識されるでしょう。そのような可能性も考えて、リスケを依頼するときは気をつけてください。
簡単にリスケを依頼すると、信頼を得られず、軽んじられるようになる
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