(※写真はイメージです/PIXTA)

ビジネスシーンで「謙虚と思われる人」と「卑屈と思われる人」、「信頼される人」と「信頼されない人」は何が違うのでしょうか。本記事では、企業研修などを提供するプレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏が著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)から、仕事相手にいい印象を与える振る舞いのポイントについて、詳しく解説します。

リスケを簡単に考えない

リスケとは、「リスケジュール(予定変更)」の略です。頻繁にリスケしている人は、あまり仕事ができない印象になるほか、だんだんと軽んじられるようになります。仕事ができない印象が強くなり、信頼できる相手とは見られなくなるのです。とくに最初に会う約束などはできるだけ変更しないことをおすすめします。

 

私のこれまでの体験では、できるエグゼクティブはほとんどリスケしません。確かに、都合が悪くなったのなら変更はやむなしです。無理しても仕方がありません。突発的なことがあれば、できるエグゼクティブといえども、予定の変更はしなければなりません。しかし、それはよほどのときのことであり、簡単にリスケを考えてはいないのです。仕事ができる人がほとんどリスケしないのには3つの理由があります。

 

1つめは、よく考えてスケジュール全体を組み立てているので、あまり変更の必要が起こらないからです。

 

2つめは、あらかじめバッファを組み込んでいるので、多少の時間のずれがあっても、調整できることが多いからです。

 

3つめは、時間に対する感覚がしっかりしていて、リスケが相手に与える負担を知っているからです。だから、いたずらに他人にリスケをお願いしない。

 

つまり、仕事能力があって、工夫ができて、人を大切にするからリスケが必要な事態がほとんどないのです。リスケを簡単に人に頼む人は、逆の印象になります。

 

もうひとつ、人は相手と同じようであろうとする傾向があります。丁重にされれば、丁重に、ぞんざいにされればぞんざいになります。リスケを簡単に頼むようになると、相手からも簡単にリスケしていい人間として認識されるでしょう。そのような可能性も考えて、リスケを依頼するときは気をつけてください。

 

POINT

簡単にリスケを依頼すると、信頼を得られず、軽んじられるようになる

 

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※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

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