(※写真はイメージです/PIXTA)

会話における質問は単なる情報収集ではなく、相手との関係を左右する大切な要素。しかし、質問の仕方や答え方によっては知らず知らずのうちに距離ができ、信頼を失っているかもしれません。相手との関係を深める質問のコツについてみていきましょう。プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より、詳しく解説します。

ポジティブな印象で信頼を得る質問の仕方

「人を判断するならその答えよりもする質問でしなさい」という名言があります。質問はビジネス力が出るところでもあり、質問の仕方ひとつでも相手に与える印象は大きく変わります。質問は相手の脳を無条件に活性化させると言われ、質問力は非常に重要なビジネススキルです。ここでは「相手に与える印象」の視点から質問の仕方のポイントを考えます。

 

まず事前に相手側についてしっかり知っておくことは重要ですよね。「調べればすぐわかるはずだけど」と思わせるような単純な質問にならないよう注意が必要です。

 

信頼でのポイントとなるのは、相手の話をしっかり聞いて、内容を踏まえた質問をすることです。相手に「話をよく聞いている」「理解しようとしている」という印象を与えます。聞いたことに反応する、このプロセス自体が信頼関係を築く土台となります。ひとしきり聞いたあとに「質問をいくつかよろしいですか?」と断ってから、明るい態度で質問をしていってください。

 

このとき表情が暗かったりすると、納得できていない態度に見え、相手をいたずらに委縮させたり、反感を感じさせたりする原因になるからです。また、原則として相手が話している途中での質問はタブーです。話の流れをさえぎったり、相手の意図を正確に把握できなかったりして、これもネガティブな印象を与える原因となります。

 

つぎに、質問の内容自体がポジティブであることも重要です。そのため、「過去質問」と「現在質問」、「未来質問」のバランスを取ってください。

 

たとえば、「この状況になった理由は何でしょうか?」は過去を問う質問です。過去を問うのは、理由や原因を探るために大切ですが、それに終始していると会話全体が発展的になりません。

 

「今は何か違う方法をとっているのですか」と現在についての質問、「今後はどんなふうにお考えですか?」と未来についての質問を組み合わせて聞いていくと、相手に対する前向きな関心や建設的な対話の姿勢を示すことができます。相手が安心してアイデアや意見を共有しやすい雰囲気がつくりやすくなります。

 

POINT

話を聞いていることが相手に伝わる前向きな質問をする

 

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※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

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