(※写真はイメージです/PIXTA)

自分の弱点を隠し通すよりも、伝え方を工夫すればむしろ信頼を得るチャンスに繋がります。本記事では、プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏が著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)から、ビジネスの場で「信頼される人」が実践する、上手な距離感の保ち方について詳しく解説します。

弱点・苦手な部分を上手に伝える

自分の弱点、苦手な部分はできるだけ隠したいと思う人もいるかもしれませんが、うまく先に伝えておくと、むしろ信頼を得やすくなるものです。なぜなら、お互いにうまく協調するために歩み寄るきっかけになるからです。ただし、伝え方を間違うとネガティブな印象を与えてしまいますので、上手な伝え方を知っておいてください。

 

伝えるときには、「これが苦手です」とただ言うのではなく、自分でできる努力をする意志があることが伝わることが大事です。たとえば、自分が得意なことも一緒に伝えるといいでしょう。「私は全体的なプロジェクト管理はかなり得意で、とくに方々との調整をよく任されます。しかし、作業を割り振るなどの細かい作業はどうしても苦手なところがあります」といった具合です。

 

加えて、前向きなフレームを意識して話をすると、相手の理解も得られやすくなります。苦手な部分の情報共有がもたらすメリットも話しておくのです。先の例であれば、細かい部分について相手のよりいっそうの注意やサポートをお願いできれば、ミスを少なくできたり、役割分担が明確にできたりして、全体をさらにスムーズに進められるでしょう。そんな提案ができれば、相手も聞いてよかったと思うはずです。

 

また、自分の弱点、苦手な部分によって今後相手が感じる可能性がある心配や不満について先んじて話をしておくのも効果的です。たとえば、「これから進めていく中で、私からの連絡が具体性や細かさに欠けているとお感じになったら、ご遠慮なく教えてください」「こうしたほうがいいと思われることはどんどんアドバイスをお願いします」などです。先にこのように伝えておけば、相手もいたずらにフラストレーションを感じることなく、意見や提案をしてくれるでしょう。

 

あとは態度や話し方に気をつけるだけです。卑屈な様子や弁解がましい言い方は相手を不安にするだけです。明朗な態度や話し方で素直に伝えてください。

 

POINT

弱点・苦手な部分は前向きなフレームで伝える

 

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※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

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