つい、口走りがちだが…職場で「信頼されている人」が絶対に避けるNGワード【企業研修のプロが解説】

相談しやすい雰囲気をつくる

買うつもりもなくふらりと入ったショップで出会った店員さんが感じがよくて、いつの間にかいろいろ相談してしまった、という経験はありませんか？　相談しやすい雰囲気をうまくつくれる人がいます。

もちろん、もともと思いやりがある人なのでしょうが、その思いやりをうまく伝えてこちらを安心させてくれるテクニックも持っています。テクニック自体は難しくないので覚えておいてください。

その簡単なテクニックは「相手が言うことを認める」ということです。たとえば、「まさに、おっしゃるとおりですね」とか「それ、絶対ありますよね」など、相手が言うことが正しいと自分も思う、ということをしっかり伝えることです。

たとえば、先に言ったショップの店員さんの場合は、こちらが「こんなものがほしいな」と言ったことを受けて、「あー、そういうのがあるとすごく便利ですよね！」「ほしくなっちゃいますよね！」としっかり同意してくれたりします。

「相手の言うことを認める、同意する」というのは、相手の心を開くための心理的テクニックとして、できる販売員や営業担当は使いこなしています。

人はだれしも「自己重要感」を持っていて、「自分が大切に思われること、認められること」を求める自然な心理的欲求がある、と前のほうで説明しました。相手の話をしっかり聞くことに加えて、「あなたの言うことはもっともだ」と折に触れて伝えることで、相手の心理に満足感が生まれますが、それだけでなく「この人は私のことをわかってくれている」という安心も生まれやすいのです。

その流れに従い、適切な同意、質問、同意と繰り返していくうちに、相談しやすい雰囲気はおのずとできあがってきます。先のショップ店員の例で言えば、「そういうものは置いてますか？」「これについても聞いていい？」と自然に相談の場になります。もちろん、相手の目を見て笑顔できちんと話を聞けることが前提です。

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