「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由

「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「稼げない日本」を捨てて海外に行く若者が増えているといいます。「アルバイトでも日本よりずっと稼げるらしい」そんな希望だけを持ち、住む家も決めず、英語力も身に付けずに海外に旅立つと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるようです。なかには、日本人=英語力がないことから、家を探す際に詐欺のターゲットになることもあるとか。本記事では『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より一部抜粋・再編集し、海外で気をつけたいトラブルと「英語力」が必要な理由を解説します。

「住むところは現地で探せばいい」が危険な理由

海外に出て、最も避けたいのはトラブル。そのリスクをヘッジしてくれるのは、やはり英語力だ。オーストラリアでトラブルに巻き込まれることが多いのは、まずは住むところをめぐって、だという。

 

ワーホリなどで次々に外国から人が出入りするオーストラリア。聞けば都市部では週単位で家賃が設定されていたりする。これは、短期間で出入りする人が多い、ということだ。出入りが多い分、需給はめまぐるしく変わる。そして人が増えれば増えるほど、空きの物件は少なくなる。

 

現地に行けば、住むところくらい見つかるだろう、などという甘い考えを持っていると、大変なことになることもあるらしい。とりあえず1週間だけ滞在できるところを押さえておいて、現地で探せばいい、などというのも危険。1週間以内に次が見つからなければ、次の予約が入っているから、と追い出されてしまうからだ。

 

留学やワーホリを支援するワールドアベニューの松久保健太さんは、こんな話をしてくれた。

 

「バックパッカーなどが泊まる安宿にいるが、もう延長できない。住む家がなくて、今日どうすればいいかわからない。誰か泊めてもらえないだろうか。そんな投稿が、SNSにアップされることもあるんです」

 

現地の事情も知らずに、なんとかなるだろうと無計画に行動すると、こういうことが起きかねない。ワールドアベニューは、ワーホリのサポートを有料(3万円)で行っているが、そこには最初に滞在できる場所の紹介も含まれている。

 

「ホームステイとシェアハウスのどちらかを選択してもらって、4週間はいられるようにしています。滞在場所を確保していることは、大きな安心につながります」

 

家賃はそれこそピンキリ。長期で滞在するとなれば、自分の懐具合に合わせて家を見つける必要がある。最初に確保された4週間の間に、次に住む場所を探してくればいい、ということだ。

 

 

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※本連載は、上阪徹氏の著書『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

上阪 徹

東洋経済新報社

・実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。 ・カフェでのアルバイト収入は週給10万円。 ・残業なしの介護アシスタントで月収80万円。 オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び…

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