「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由

「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「稼げない日本」を捨てて海外に行く若者が増えているといいます。「アルバイトでも日本よりずっと稼げるらしい」そんな希望だけを持ち、住む家も決めず、英語力も身に付けずに海外に旅立つと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるようです。なかには、日本人=英語力がないことから、家を探す際に詐欺のターゲットになることもあるとか。本記事では『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より一部抜粋・再編集し、海外で気をつけたいトラブルと「英語力」が必要な理由を解説します。

英語が苦手な日本人を狙う詐欺もある

ただ、このときに必要になるのが英語力だ。内見でも契約でも交渉でも、英語力が活きてくる。逆に英語ができなければ、よくわからないままに契約させられることも起こり得る。実は、英語が苦手な日本人を対象に、詐欺も発生しているという。

 

次の家を早く決めたい、という気持ちを見透かされて、「他にも希望者がいる。先に申込金を振り込んでくれれば、あなたに貸す」と言われたと思い込み、振り込んだがもう別の人に決まっていて、お金は戻ってこない。文句を言っても、英語でまくしたてられて、何を言っているのかわからず、逃げられてしまう。

 

もっとひどいのは、架空の物件を契約させられてしまうこともあるという。なんだかんだと内見に応じず、部屋を見せない。時間ばかりが過ぎ、「早めにお金を入れてくれないと、他の人が来ているよ」と言われて応じてしまうと、実は物件の所有者ではなかった。中には、偽造された身分証明書を見せられることもあるらしい。

 

詐欺まがいのトラブルには、いろいろなパターンがあるが、日本語のサイトで情報発信が行われたものが多いという。日本人は英語ができない可能性が高い、と見抜かれているのだ。

 

きれいな物件なのに相場に比べて大幅に安い。そんな写真に釣られて電話をするとカモにされる、というケースもあるらしい。情報自体、日本語が怪しいものもあるのだそうだ。

 

いずれにしても、家探しは誰でも苦労する可能性がある。ちょうど出る人がいたタイミングと重なり、なんともすんなり見つけられたり、日本人のオーナーの家に入れたりする人もいるが、今回も「家探しには苦労した」と語っていた人も何人かいた。

 

ここで、英語力が大きく活きてくる。トラブルや詐欺を避けるためにも、英語は重要になるのだ。

 

 

上阪 徹

ブックライター
 

※本記事は『安いニッポンからワーホリ!最低自給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

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※本連載は、上阪徹氏の著書『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

上阪 徹

東洋経済新報社

・実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。 ・カフェでのアルバイト収入は週給10万円。 ・残業なしの介護アシスタントで月収80万円。 オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び…

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