「人生、素晴らしいのにね」という一言の重さ…海外に出たことで日本の「強烈な固定観念」から解放された若者たちの変化

「人生、素晴らしいのにね」という一言の重さ…海外に出たことで日本の「強烈な固定観念」から解放された若者たちの変化
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本で暮らしているうちに、いつの間にか「こうでなくてはいけない」という常識にがんじがらめになっていた……。そんな若者たちが海外に出て気づいたのは、常識なんていうものは「単なる思い込み」だということです。本記事では『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より一部抜粋し、海外に飛び出すことで得られる「意識の変化」についてご紹介します。

日本人がとらわれている「強烈な固定観念」

「あ、これで良かったんだ」「こんなことでも生きていけるのか」「もう怖いものがなくなった」「人生、捨てたもんじゃないとわかった」……。

 

ワーホリで、あるいはワーホリを終えてオーストラリアで過ごしている人たちへのインタビューを通して、こんな声が次々に聞こえてきた。日本で暮らしていると、知らず知らずの間に、「これこれはこういうもの」「こうしなければ生きていけない」「これしか答えはない」といった思いにとらわれがちだ。

 

しかし、海外に踏み出してみると、そんな「日本の常識」は単なる思い込みだったことに気づけるようである。実は人生にはいろんな可能性があり、いろんなポテンシャルがあり、いろんなチャレンジが可能だということだ。

 

こんな話を、ワーホリで入国した若者を業務委託のITエンジニアとして採用している会社「Sazae」の代表である溝尻歩さんとしていて、強烈に印象に残った一言がある。

 

「人生、素晴らしいのにね」

 

オーストラリア人の妻を持つ溝尻さんにも、海外で長く暮らすようになって、「ブレイクスルー」の瞬間があったという。

 

「日本人の感覚からは、大きく完全に外れていきましたよね。だってまわりはみんな、希望を持ってチャレンジしていくんですよ。そのほうが楽しくないですか。一生懸命、今の生活を守ろうとしてチャレンジをしないなんて、もったいない。だって、いろんなことができる可能性が、実際にあるわけですから」

 

溝尻さんの会社で働くMさんもこう語っていた。

 

「幸せな人生はこういうもの、という固定観念が日本人には強烈にあるような気がしていて。でも、オーストラリアに来てみてわかったのは、そんなことは誰も気にしていないということです。だって、幸せは人それぞれでしょ、と。好きな道を行けばいい、とあっさり言われます。それがお前の幸せだろう、と」

 

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※本連載は、上阪徹氏の著書『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

上阪 徹

東洋経済新報社

・実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。 ・カフェでのアルバイト収入は週給10万円。 ・残業なしの介護アシスタントで月収80万円。 オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び…

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