書籍詳細

『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

上阪 徹

出版社名:東洋経済新報社

発行年月:2023年11月

・実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。
・カフェでのアルバイト収入は週給10万円。
・残業なしの介護アシスタントで月収80万円。

オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び出し、海外に目を向ける若者たちが増えている。若者たちが活用していたのは、「ワーキングホリデー(ワーホリ)制度」だ。端的に言えば、国と国とが契約を結び、お互いの国の若者たちが一定期間、現地で過ごすことができ、かつ働くこともできるという制度である。

オーストラリアの最低賃金は時給23.23豪ドル。日本円で約2000円。これが最低賃金なのだ。日本の約2倍。だから、カフェのアルバイトでも月収が40万円、50万円にもなるという。40年以上前からある制度だが、かつてのイメージは「就職前のモラトリアムとして遊びに行く場」というものだった。それが今や、まったく違うものになっていた。若者にとって「稼げる場」になっていたのだ。

ただ、本当のところはどうなのか。今の若者たちの「本当のリアル」を知りたく、国内で、またオンラインで、さらにはオーストラリア・シドニーで、関係するさまざまな人たちに取材を試みた。彼らが求めていたのは、お金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。


1966年、兵庫県生まれ。89年、早稲田大学商学部卒。アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスに。幅広く執筆やインタビューを手がけ、これまでに取材した著名人は3000人を超える。ブックライターとして、これまで100冊以上の書籍を執筆。携わった書籍の累計売上は200万部を超える。

『成功者3000人の言葉』(三笠書房 知的生きかた文庫)、『ブランディングという力 パナソニックはなぜ認知度をV字回復できたのか』(プレジデント社)、『1分で心が震えるプロの言葉100』(東洋経済新報社)、『JALの心づかい』(河出書房新社)、『マイクロソフト 再始動する最強企業』(ダイヤモンド社)、『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』(あさ出版)、『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)、『職業、ブックライター。』(講談社)など著書は50冊を超える。

『熱くなれ 稲盛和夫 魂の瞬間』(講談社)、『突き抜けろ 三木谷浩史と楽天、25年の軌跡』(幻冬舎)などのブックライティングを担当。

インタビュー集に40万部を超えた『プロ論。』(徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア』(講談社)など。2011年より宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師。2013年、「上阪徹のブックライター」塾開講。

雑誌、ウェブでは、AERA「現代の肖像」、「ゲーテ」「Forbes」「東洋経済オンライン」、などで執筆。

著者紹介

掲載記事

[連載]オーストラリアのワーホリ最新情報を解説

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