スイス・キャピタル・インターナショナルのアナリスト兼ファンドアドバイザーとして株を買い付け、キャリアの礎を築いた伝説の投資家・澤上篤人氏。バブル崩壊時、中小型株を買い付け、投資家としての才を発揮した渡部清二氏。現役で活躍する両者の、金融に関する本音を対談形式で紹介します。
長期投資家の目的は「いい世の中をつくること」
澤上 実は俺は、ウォーレン・バフェットさんとは違うの。バフェットさんは投資家としては素晴らしい。投資という意味においては、神様。だけど、リーマン・ショックの時に、あの人と自分との違いがはっきりと出たわけ。彼はゴールドマン・サックスを助けちゃったよね。
渡部 ああ、そうですね。
澤上 金融バブルの張本人で、めちゃくちゃやりまくった会社を、なんで助けないといかんのか? 俺だったら、あんなの、潰れていいだろうと思った。世の中の役に立つどころか、世界経済にえらい迷惑をかけた。
ところがバフェットさんは、自分が経営する会社「バークシャー・ハサウェイ」に超有利な条件で50億ドルの投資を行った。そこでわかった。バフェットさんは長期投資家じゃないなと。
投資家としては素晴らしい。アイデアがすごくて、投資の収益機会をうまくつくり出しているから素晴らしいけれども、長期投資の目的は、いい世の中を、将来を、つくっていくことなんよ。人々の将来の生活をつくっていくことなの。だから我々のような本物の長期投資家というのは、人々の生活から一歩も離れないでやるわけね。
澤上 篤人
公益財団法人 お金をまわそう基金
代表理事
渡部 清二
複眼経済塾
代表取締役塾長
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さわかみホールディングス 代表取締役、さわかみ投信創業者
1971年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後79年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を99年に設定した。同社の投信はこの1本のみで、純資産は約4460億円、顧客数は13万1000人を超え、⽇本における長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。著書多数。
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連載キャリア40年の投資賢者と、四季報読破25年の達人が対談形式で明かす、長期投資のすすめ
複眼経済塾
代表取締役塾長
1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。
野村證券本店在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報徹底読破」を開始。2014年の独立後も25年以上継続中で、2022年10月1日には四季報100冊読破。記念月例会を日本の株式取引発祥の地、日本橋兜町ホールで開催。
テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。
「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。
〈所属団体・資格〉
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト
神社検定1級、日本酒検定準1級
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