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降圧剤の継続使用を避けるような生活
■血糖値コントロールにスクワットをしたけれど……
現在、糖尿病はなんとか小康状態を保っている状態で、血糖値は薬を飲まずにぎりぎり現状を保っています。とにかく毎日歩くことを心がけ、それが薬代わりになっているのかもしれません。
2、3年前までは毎日、ほとんど歩くことがありませんでした。自分で車を運転する上に、タクシーもよく利用していましたから、もし歩数計を使っていたら1日に1000歩もいかなかったかもしれません。
それが一転、日々歩くようになったことが、薬なしでも糖尿病を悪化させない原因だと思うのですが、ただ歩くだけではなくて、早足なのがよかったのではないか、と当初は思っていました。
子どものころから徒競走は「からっきし」だったのですが、持久走はクラスでもトップクラス。せっかちな気質が影響してか(?)大阪出身は歩くのが速いといわれますが、私もそのクチかもしれません。
ところが、いくら早足で歩いてもあまり血糖値が下がらないことがわかったのです。散歩は日々の体調維持には一定の効果が得られるはずですが、血糖値を下げるという医療的な効果まではさすがにムリでした。
そこで試してみたのがややきつめのスクワット。これを続けてみたところ効果てきめん。見事に血糖値が下がったのです。体験から学んだのは、筋肉が最も糖を消費してくれる、ということです。運動で重要になってくるのは「三日坊主」にならないこと。これは個人差がありますが、意を決して運動を始めてもしだいに面倒になってきます。
しかし、強く習慣づけることで運動は継続しやすくなってきます。歯磨きと同じこと、と考えれば続けられるのではないでしょうか。少なくとも私はそういう思いでスクワットを続けて頑張ってきました。
ただ、ここで再び問題が発生しました。スクワットをやり過ぎたせいなのか、耐えられないほどの筋肉痛が発生したのです。まさに「あちらが立てばこちらが立たず」の状態。高齢になると、あちこち痛がる患者さんが増えてくるのですが、痛みは本当に辛いもの。体験してみて患者さんの真の気持ちが理解できました。
しかし、これでもまだ〝災難〟は終わりませんでした。次は五十肩。右腕でしたから痛み止めを飲まないとパソコンも使えません。脚の筋肉痛の数倍上の痛みでしたが、使っているうちに自然に解消しました。
■降圧剤、飲むべきか飲まざるべきか
病気や体の不調をいくつも経験して感じるのは薬との付き合い方の難しさです。「飲むべきか飲まざるべきか」……。正確にいえば「飲み続けるべきか否か」。とんどの高齢者はこれで悩んでいます。
その代表が降圧剤です。現在、わが国では2000万人以上、70歳以上の2人に1人は降圧剤を飲み続けています。高齢になると、1日に10錠以上薬を飲む人が珍しくないのですから、膨らんだ薬袋の中には必ず降圧剤が入っています。その理由はじつにシンプルです。高血圧と診断された人が血圧を下げるべき基準値の「降圧目標」が厳し過ぎるからです。
2000年には最高血圧が高齢者の場合160mmHgまでが治療の目安とされるガイドラインが出されました。いまはさまざまな条件が付加されますが、上が130mmHg未満、下が80mmHg未満くらいになっています。若い人でもこれくらいの血圧の人はたくさんいます。
降圧剤の市場規模は1兆円を超える、という声も聞こえてきますが、降圧剤と老人性うつ病の関係性を指摘する向きもあります。降圧剤そのものを否定するわけではありませんが、継続使用を避けるような生活の工夫が重要になってくるはずです。
私自身、降圧剤を飲まないと最高血圧は200を超えます。それでも、いわれているような“正常値”までは下げずになんとか上を160~170くらいでコントロールしています。
前述のように、高齢になり、動脈硬化が進むと血管の壁が厚くなります。内径も狭くなるために、血圧や血糖値が多少高めのほうが脳に酸素やブドウ糖などの栄養素が行きやすくなる、という一面もあります。
その昔、血圧は「年齢プラス90」でもOKという時代もありました。血圧、血糖値については、画一的な基準値に照らし合わせて一喜一憂する必要はないと私は考えています。無視しろとはいいませんが、その値にあまり神経質にならないということも大切です。