(※写真はイメージです/PIXTA)

過去問、問題演習はただ機械的に問題を解くだけでは、得点が伸びません。なぜ、間違えてしまったのか、しっかり課題を解決することが効率アップにつながります。46歳で社労士試験に挑戦し、50代から実務を経験した佐藤敦規氏が著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

過去問、問題演習の解きっぱなしはダメ

■過去問をやる時期

 

では過去問はいつやればよいのでしょうか。それは独学の人はテキストを読んだ後、スクールに通う人は講義を聴いた後です。

 

そんなに早くやるのと驚かれる人もいるかと思いますが、直前に解いても間に合いません。インプットとアウトプットを並行して実施する必要があります。法律を勉強するのが初めての人など、歯が立たないかもしれませんが、気にせず進めていきましょう。

 

ただ解きっぱなしではいけません。間違えた論点についてしっかりとテキストを読み込んで理解できるようにしておきましょう。過去問が繰り返し出題されるといっても同じ文章が出るわけではありません。

 

論点をしっかりとおさえておく必要があります。1回解いた後の3日後に解き、そして改めて1ヶ月くらい、時間を空けてから解きます。

 

■問題演習は解いた後が大事

 

○×式の正誤問題などでは、解答が合っているかだけでなく、正解にしたあるいは不正解にした理由までをしっかりと紙に書いて確認しましょう。

 

時間がかかりますが、この過程をしっかりとやり込むことにより、後での得点の伸びが変わってきます。ただ機械的に問題を解くだけでは、得点が伸びません。なぜ、間違えてしまったのか、しっかり課題を解決しないと、論点は同じでも問い方が変わるとまた同じ間違いをしてしまうからです。

 

セールスパーソンは契約に至らなかった商談について何が原因だったのか振り返らないといつまでも経っても成績は向上しません。同じことが問題演習にもあてはまるのです。

 

答えが合っていても根拠が不正確であった場合は、△とします。問題の余白に○や×をつける人は多いですが、解いた日も書いておきましょう。こうすることによって、問題演習をスケジュール通りにこなせているかを確認できるようになります。

 

問題は可能であれば、3回連続○がつくまでやるのが望ましいです。ただ繰り返しですが、回数をこなすことが目的となっては意味がありません。1回、1回、丁寧にすることが大切です。

 

■速読の訓練は不要

 

問題演習を始める当初は時間がかかります。どの資格試験も制限時間内に大量の問題を解かなければいけないので、このペースで終わるのだろうかと不安に駆られ、速読や瞬読の訓練をしなければならないと考える人もいるかもしれません。

 

個人的には、そうした努力は不要かと思います。最初は時間がかかっても問題をたくさん解いているうちに自然とスピードが上がってくるからです。勉強以外の訓練に時間を費やすのであれば、一問でも多く問題を解いたほうがよいでしょう。

 

むしろ気をつけないといけないのは、文字の読み飛ばしです。

 

新聞や書籍など紙の媒体をじっくりと読むのではなく、ネットニュースなどをスマホの画面上で斜め読みする人が増えたのではないでしょうか。Web上の画面は短くじっくりと読まなくても大意を把握できるように工夫されています。

 

こうしたことが習慣になっていると、ついつい語句を読み飛ばしてケアレスミスをしてしまいます。試験対策としては紙の媒体でじっくりと読む習慣をつけたほうがよいです。

 

佐藤 敦規
社会保険労務士

 

 

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本連載は佐藤敦規氏の著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

佐藤 敦規

日本能率協会マネジメントセンター

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