笑うことは全身の健康にいい理由
■笑いの効用――前頭葉や細胞が活性化する
健康に寿命をまっとうするためには、食べることと動くことが大事と書いてきましたが、健康にも前頭葉にもいいのは笑うことです。
最近、あなたは笑っていますか。
「テレビを見ていると、ひどいことばかりで悲しくなります」「私たち世代がこんな世の中をつくってしまった」と、悲観的に考えることが多くて笑うどころではないという方も多いと思います。
悲観や怒りも大事な感情で、生きる原動力になる場合もあります。
でも、笑うことは全身の健康にいいのです。
笑うと筋肉を使います。手術のあとに笑わせると「傷が痛いよ、笑わせるな」と言われるのはそのためです。
高齢者施設で「笑いヨガ」というのをやっているのを見たことがあります。ただ「ワアハハ」と笑うのです。
はじめは遠慮しながら声を出していた女性、そんなことやってられないとむっつりしていた男性もいました。しかし、まわりが盛り上がってくると一緒に声を出してきます。お互いの肩を叩きながら笑って身体を動かす。なんでおかしいのか、何がおかしいかわかりませんが、みんな笑っているのです。終わると、みな「疲れたね」と肩で息をしています。
筋肉も使い、セロトニンが放出されたように満足な顔をみなさんがしていました。
一般的におかしいという感情が出て笑う、悲しいから泣くというように感情のあとに表情がつくられると思われています。
しかし、心理学では昔から「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」というような、表情が感情に影響するという研究が数多くなされてきました。「表情フィードバック仮説」ともいいます。
「笑う門には福来る」ということわざのとおり、笑ってみると福(前頭葉や細胞の活性化)も楽しさも来るのです。
でも、ひとりで笑いヨガはできないし、どうしたらいいでしょうか。
みなさんの笑いのツボはそれぞれ違うと思います。自分の笑えるエンターテインメントを探してみましょう。
都会だと寄席に一度は行ってみることをおすすめします。お値段は3000円ぐらいで映画よりは高いのですが、半日遊べます。
何がいいかというと、まわりが笑うとつられて自分も笑いが出てくるからです。どこでどう笑うか、経験も積まれます。だんだん気持ちが楽しくなって、舞台に「よ、日本一」と声も掛けたくなります。笑っているうちに心も楽しくなる。表情フィードバック仮説が起こるのです。
笑いの種をひとつふたつ持つことを大事にしていきましょう。
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