フレイルは予防できるという事実
■「フレイル」という言葉を知っていますか
最近では、テレビや新聞でも取り上げられているので、「フレイル」という言葉は聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
フレイルとは、老化にともない身体が虚弱状態になっていることです。
病気となり寝込んで心身が弱るだけではなく、いままでと同じように暮らしているはずなのに、気づかないうちに虚弱になっている場合もあります。
このフレイル状態は、適切な対応をすればもとの機能を回復できるほど持ち直し、健康を維持していけると老年医学では考えられています。
高齢になると、高血圧や糖尿病などの慢性疾患を持っている方も多いでしょう。フレイル状態では、慢性疾患の改善は難しいですし、免疫も低下していきます。虚弱状態が続けば病気を引き起こす場合もあります。自分がフレイルになっていないか、身体を意識してみましょう。
フレイルにはつぎの5項目の基準があります。このうち3項目に該当するとフレイル、1項目か2項目だとその前段階のプレフレイルといわれています。
①体重減少:病気でもなくダイエットもしていないのに体重が減っていく。年間4.5キロ以上減った
②疲れやすい:何をするのも面倒だと思い、やろうと思ったことができない
③歩行速度の低下
④握力の低下
⑤身体活動量の低下
仕事や子育てを終えた老後は、どうしても身体活動量が減ってしまいます。フレイルは徐々に起こっていますから、自分でも気がつかないことが多いのです。
とても痩せた女性がいました。ご本人は食事にも気をつけて「サバ缶や野菜を食べています」と言いますが、全体量が少ないようでした。
この女性はきれいな方です。70代になってもスタイルを気にしているようでしたので、「70歳を過ぎたら痩せてはいけません」と話しました。老いたらちょい小太りのほうが長生きできるのです。このことはまた詳しくお伝えします。
ジャムの瓶の蓋が開けづらくなった。町を歩いていたら、若い人たちにどんどん追い越される。ひとつ家事をするだけで疲れて、すぐにつぎの行動に移せない。……私たちはこんな自分の身体の変化に気がついているはずです。
「年をとったんだから、仕方ない」と放っておいていないでしょうか。
70代では、まだあきらめないでほしいです。
病気がないのなら、動きましょう。身体の虚弱は意欲の低下につながります。意欲の低下はうつ状態や脳の萎縮につながります。
フレイル予防は、高齢期の質のよい生活(クオリティ・オブ・ライフ、QOL)を保つためにとても大事なことです。
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