(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事が忙しくてスケジュールを立ててもすぐに破綻してしまい挫折してしまう人は多いです。忙しい人でも資格試験の勉強を計画どおりに進めるにはどうしたらいいのでしょうか。46歳で社労士試験に挑戦し、50代から実務を経験した佐藤敦規氏が著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

早起きしてガッツリ勉強する必要はない理由

■平日に無理して早起きする必要はない

 

朝活の勧めなど、早起きして自己啓発する効果を訴える人はいます。資格試験でも5時に起きて勉強している人は多い印象がありました。個人的には、無理して早起きしてガッツリ勉強する必要はないと考えています。

 

なぜなら、会社員の場合、平日最低でも8時間働きますので、勉強とはいえ、朝からフル回転では心も体も疲れてしまうからです。また試験本番は、早朝でなく、午前の9時から16時くらいに実施されるでしょうから、

 

その時間帯に頭がフル回転するように体を慣らすとよいのです。朝は30分程度、早起きして昨夜の復習やテキストを読むなど軽い学習に留めるほうがよいでしょう。もちろん、朝早く起きるのが苦にならない、どうしても帰宅後は疲れて勉強できないという人は、早朝からがっちり勉強してもよいです。

 

■アウトプット(問題演習)は平日の夜に行う

 

帰宅後は、問題演習を中心に行うのをお勧めします。仕事で疲れているのでテキストを読んでも頭に入ってこないからです。問題演習であれば、緊張するので疲れていても捗ります。ただあまり長時間行うと疲れてしまうので1時間程度で切り上げたほうがよいです。就寝前は、テキストを読むなど暗記もの中心に切り替えましょう。

 

■昼休みに勉強したほうがよいか?

 

コロナ禍により、集団でランチに行く習慣は薄れつつありますが、それでも同僚と食事に行っている人も多いかと思われます。食事に行くともちろん、勉強ができなくなるので、どうしようか迷っている人は多いと思われますが、勉強するよりは会社の同僚と食事を優先させたほうがよいでしょう。

 

なぜなら、忘年会、新人歓迎会など会社の飲み会が減りつつある昨今、同僚とのランチは、会社の人とのコミュニケーションを取るための重要な場ですので大事にしたほうがよいからです。

 

在宅ワークや営業職など一人で行動している人なら、ランチを素早くすませ、その分を勉強できそうですが、あまりお勧めはしません。午後の仕事に備え、散歩や昼寝などで休息をとったほうが体によいからです。40歳を過ぎると体力も衰えてきますので、できるだけ消耗をさけるのも重要です。

 

■スクールに通う場合は、平日がお勧め

 

スクールに通うのであれば、土日よりも平日がお勧めです。休日、スクールへ行くと講義を受けるだけで潰れてしまい、問題演習を行う時間がとれなくなってしまうからです。

 

詳細は第3章で述べますが、資格試験においては過去問演習が最重要なのでその時間を十分にとる必要があります。仕事の関係でなかなか平日の夜に通うのは難しいかと思われますが、昨今ではノー残業デーを導入する会社が増えてきましたので、その日を利用して通うのもいいのではないでしょうか。

 

「うちの会社はそんな制度はない」という人は、土日にスクールに通うしかありません。ただし平日にしっかりと問題演習の時間を取れるようにしておきましょう。

 

出典)佐藤敦規著『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より。
出典)佐藤敦規著『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より。

 

■休日の過ごし方

 

週末集中型か平日均等型のどちらも8時から12時までの午前中は、集中して勉強しましょう。午後より午前のほうが頭の回転はよく捗ります。午後は、家族サービスや自分の趣味、散歩やドライブなどをして気分転換したほうよいです。

 

週末集中型の人は、夜に2時間程度、勉強する必要があります。お酒を飲む人は、飲んだら勉強できなくなりますので、午後さらに2時間程度勉強する必要があります。

 

ただし直前の1ヶ月は、午後もできるだけ勉強するようにしましょう。

 

特に行政書士試験(13~16時)、宅建試験(13~15時)など午後の時間帯に行われる試験を受ける人は、その時間、集中して勉強しましょう。その時間帯にもっとも頭が働くように体を慣らしておくのです。

 

佐藤 敦規
社会保険労務士

 

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本連載は佐藤敦規氏の著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

佐藤 敦規

日本能率協会マネジメントセンター

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