(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事が忙しくてスケジュールを立ててもすぐに破綻してしまい挫折してしまう人は多いです。忙しい人でも資格試験の勉強を計画どおりに進めるにはどうしたらいいのでしょうか。46歳で社労士試験に挑戦し、50代から実務を経験した佐藤敦規氏が著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

合格を手繰り寄せる年間スケジュール

年間スケジュールは、試験日から逆算して立てるようにします。試験日の2週間前には、合格ラインに近づくのを目標に学習していきます。そして残り2週間の集中学習により、弱点を潰して合格を確実にするようにしましょう。

 

■月間学習時間の目安

 

月間の学習時間は、次のような計算式で割り出しします。

 

▶標準勉強時間÷現時点から試験日までの月数

 

例えば、7月に来年の社会保険労務士試験を受けることを決意しましたら、8月の試験まで14ヶ月ありますので、1000÷14で70時間強となります。

 

ただすべての月を70時間勉強するのではなく、最初の2ヶ月は50から60時間でもよいでしょう。徐々に学習時間を増やしていって残りの1ヶ月は100時間を超えるようにしましょう。仕事の繁忙期など、毎年決まっているでしょうから、繁忙期は少なく、そうでない月は多めにとるようにしましょう。

 

■週間スケジュール

 

週末の土日に集中して勉強するタイプと平日もそれなりの学習時間を確保する均等型の2つの方法があります。週末集中型は、1ヶ月が60時間、1週間に15時間勉強する場合、土日で10時間、週末の平日は1時間ずつ行うような感じです。それに対して平日均等型は、毎日2時間ずつ勉強して週末のいずれか1日だけ3時間勉強するような計画です。

 

会社員であれば、週末集中型を選ぶ人が多いかと思われますが、中年以上の人であれば、平日均等型のほうがよいと思われます。記憶力が衰えるので、少しずつでも毎日、勉強したほうがよいからです。休日は、家族サービスなどもあるので思うように学習時間をとれない人もいるでしょう。そしてなんらかの事情で平日、勉強できない日があっても土日2時間多めに勉強すればよいのでリカバーしやすいのも利点です。

 

とはいえ、性格などにもよりますので自分に合った方法を選んでください。

 

■いつどの科目をするかはざっくりでよい

 

どの科目をいつやるかは、週単位、月単位にしておけばよく、直前の2週間を除けば日単位で決めておかなくてもよいかもしれません。

 

なぜなら社会保険労務士試験でいえば厚生年金、行政書士試験でいえば民法など他の科目よりも時間が必要な科目がありますが、学習を始めてみないとどの位かかるのか分からないからです。日単位で決めてしまいますと、予定通りに進まなかった場合、ストレスを感じますし、計画を立てるのに時間を費やしてしまいがちです。計画を立てるのは大切ですが、時間のかけ過ぎは禁物です。

 

スクールに通う場合は、講義の進捗に合わせるのでもよいです。ただし注意しなければならないのは、社会保険労務士試験のように科目数、暗記事項が多い試験ですと、数ヶ月前に学習した科目はその間、復習しないとすっかりと忘れてしまう恐れがあります。

スクールの進捗以外にも自分なりの学習計画を立てる必要があります。ただこの計画は、軽いものでよく、まずは1科目ずつ仕上げていったほうがよいです。

 

■試験スケジュールから逆算して有給を取る

 

大切なのは、試験日の直前3ヶ月に有給休暇を取って学習時間を確保することです。特に直前2週間は、可能であれば2日連続の休暇を取り、土日と合わせて連続4日間の集中学習時期を確保します。

 

のちほど説明しますが、この集中学習期間の過ごし方で合否が決まります。

 

昨今、働き方改革の一つとして有給の積極的取得が奨励されていますが、大半の日系企業ではフル消化が難しいでしょう。直前までは極力使わず、直前3ヶ月に集中して取得するようにするのです。

 

出典)佐藤敦規著『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より。
出典)佐藤敦規著『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より。

 

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    本連載は佐藤敦規氏の著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

    45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

    佐藤 敦規

    日本能率協会マネジメントセンター

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