本記事は、東洋証券株式会社の中国株コラムから転載したものです。

中国市場

【8月回顧】前半下落も切り返し、景気懸念は重し

8月の中国市場は売り優勢でスタート。ペロシ米下院議長の台湾訪問による米中対立の激化などを受け、上海総合指数は2日に約2ヵ月ぶり安値の3,155ptまで売られた。

 

深セン成分指数も同日12,008ptまで下落。猛暑による電力不足や新型コロナの感染再拡大で景気減速懸念の高まりも売り材料となった。

 

一方、中国人民銀行が22日、LPRの1年物を3.70⇒3.65%、5年物を4.45⇒4.30%に引き下げ、金融緩和姿勢をさらに強めたことは相場の下支え材料に。7月に210億元を売り越していた海外投資資金も74億元(8/23まで)の買い越しに転じた。

 

【9月見通し】値固めからの上昇か、消費に注目

 

[図表2]上海総合指数

 

【予想レンジ】

上海総合指数:3,150~3,400pt

深セン成分指数:11,500~14,000pt

 

9月の中国市場で各指数は値固めから上値を目指す展開となりそう。上海総合指数は3,350pt、深セン成分指数は13,000pt回復も視野に入ろう。

 

夏場に観光地を中心に感染再拡大した新型コロナが落ち着きさえすれば、秋の行楽シーズンに向けて旅行・消費関連株が見直される動きもありそうだ。

 

米アップルが7日、「iPhone14」などの新製品発表イベントを開催予定。中国での注目度は高く、OEMメーカーの歌爾(002241)や立訊精密工業(002475)などの値動きに注目したい。

 

12日は中秋節関連の祝日で休場。 

 

 

奥山 要一郎

東洋証券株式会社

上海駐在員事務所 所長

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