老いは不幸なのか?…老いも認知症もゆっくり始まるから大丈夫 (※写真はイメージです/PIXTA)

あなたがある日「老い」を感じてしまっても、世間から「老いた人」と思われても、老いはいきなりあなたからすべてを奪ったりしません。ゆっくりゆっくり下り坂をおりていくのです。老人医療に詳しい精神科医の和田秀樹氏が著書『80歳の超え方 老いは怖くないが、面倒くさい』(廣済堂出版)で解説します。

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老いてきたからこそできることがある

■老いたからこそ言える言葉がある

 

かつてのアクションスター、クリント・イーストウッドも現在92歳です。4年前の2018年には映画『運び屋』の監督、主演をこなしています。

 

この映画の主人公は花の栽培に人生をかけてきた90歳の老人です。この映画の中に背中が丸くなり、皺だらけの老人クリント・イースウッドがいます。「老いたなあ」とは思いますが、なんとも言えない味があっていい雰囲気です。

 

花の農園はインターネットの商売に負けて閉じることになり、妻とは離婚し、娘は何年も口をきいてくれません。孫娘だけは祖父である主人公を気にかけてくれます。かつて、家族の記念日、家族が主人公を必要としたときに、彼は品評会や商売で全国をまわり、家族のもとにいなかったのです。

 

無一文になった主人公が、危ない仕事に手を出します。ヨボヨボの年寄りで怪しまれないという利点で雇われました。はじめは彼をバカにするチンピラたちも、彼のとぼけた素直な人柄に安心して親しくなっていきます。

 

そんな彼が最後の大きな仕事を依頼され、失敗したら殺されるかもしれないというときに、元妻が重体だと孫娘から連絡がありました。「仕事で行けない」と言ってしまうのですが、最終的に彼は駆けつけます。

 

最期に妻と和解し、葬式も出し、娘と話すことができました。そして警察につかまり罪を認めるのですが、最後の場面は主人公が自分の知識を役立てているようで私までうれしくなり、にんまりして観終わりました。

 

私たちにはいろいろな後悔があります。

 

もっと金持ちになりたかった、というのはいまからは無理でも、誰かと喧嘩したままで心残りだ、子どもたちに伝えたいことがある、そういうことがあったら実行してみましょう。壮年時代はできなかったことも、老いてヨボヨボになったからこそできることもあるのです。

 

うまくいかなくても、実行することが大事です。やることはやったとあきらめて、自分の思いを大事にしていきましょう。

 

日本人は言葉にするのが下手なところがあります。男性は特に恥ずかしくて「ありがとう」「愛している」なんて言えないかもしれません。

 

でも、一度言ってしまえば大丈夫です。これも慣れです。ボケたふりをして言うのもいいでしょう。

 

つぐないの言葉や感謝の言葉は、口にしなくてもわかってくれるというのは間違いです。きちんとあなたの言葉で伝えてみましょう。老いてきたからこそできることがあるのです。

 

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    1960年生まれ。
    東京大学医学部卒業。
    東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカカール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、「和田秀樹こころと体のクリニック」を開院。
    30年以上にわたって高齢者専門の精神科医として高齢者医療の現場に携わる。
    『自分が高齢になるということ』(新講社)、『年代別医学に正しい生き方 人生の未来予想図』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『「人生100年」老年格差』(詩想社)『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』(幻冬舎)など著書多数。

    著者紹介

    連載人生100年時代を豊かな心で健康に生き抜くための処方箋

    本連載は和田秀樹氏の著書『80歳の超え方 老いは怖くないが、面倒くさい』(廣済堂出版)より一部を抜粋し、再編集したものです。

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