ネットを使ったマーケティング手法を活用
この外にも最近可能になった新たな手法があります。
(1)決済の容易化で購入しやすさを高める
かつてネットで購入となると、クレジットカード払いか銀行振り込みか代引きかという選択肢で、クレジットカードが使えないと、支払いが不便でした。
最近では、中国発で流行ったQRコード決済(日本ではPayPay等)や、PayPal等のオンライン決済が可能となり、選択肢が広がってきました。決済方法がボトルネックとならないようにしましょう。
(2)入手しやすさの選択肢を広げる
リアルかネットかという二者択一でなく、持ち帰り対応や、デリバリーサービス(ウーバーイーツ、出前館等)を活用することで、お店でしか楽しめなかったものが自宅やオフィスでも楽しめるようになってきました。コロナ禍で店舗で楽しめない分、家庭などで楽しむという選択肢が広がりました。
また、ネットで注文して、通勤途上の駅の店舗やロッカーで受け取るというようなサービスも出てきました。
(3)ネットのキーで受け渡し
カーシェアリングサービスやシェア駐車場利用も、スマホに届けられるネットのキーで利用が可能になり、直接鍵の受け渡しをしなくて済んだり、対面でのやり取りをしなくても利用や決済ができるようになったりすることで、ビジネスモデルの幅が広がってきました。
(4)バーチャル体験でリアルに誘導
コロナ禍でマンションのモデルルームや、住宅展示場のモデルハウスや自動車のショールームに行くのが憚れるようになり、バーチャルショールームや、ライブカメラを使ったバーチャル体験が行えるようになりました。
わざわざ専用のビデオカメラを入手しなくても、手持ちのスマホのカメラ機能でライブ中継が行えるようになったので、機材が障害とならなくなってきました。
また、バーチャルで体験することで、当てを付けてからリアルを楽しめるというやり方もできるようになりました。もちろん中には没入感のあるバーチャル体験を売りにした3DものやARものも出て来ていて、今後のサービス拡大に期待が持てます。
(5)顧客の声を紹介する
コンテンツマーケティングの手法の一つと言えますが、ホームページ等にお客様の声を載せることで、提供者側からの紹介、売込みだけでなく、実際の利用者がどのような点をどの程度評価しているかが分かるようにしてあることで、見込み客に対して信頼感を増すことができます。
その顧客の声もリアルで投稿・更新可能としておけば、より信頼性が増します。Amazonのレビューとかを見ても、悪いこと、気に入らないことも書いてあるので、かえって信頼性が増します。
(6)顧客同士の橋渡しをする
メルカリが流行ったのは、低額の手数料でエンドユーザー同士が売ります・買いますができるようになったことです。そうした顧客同士の橋渡しをするビジネスも今後拡大が期待されます。
ネットの普及と技術の進歩で新たに可能になったことを、フルに活用する
井口 嘉則
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
オフィス井口 代表
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