(※写真はイメージです/PIXTA)

商品を購入するときの情報源として重要視されているのが、実際に利用した人の体験談やクチコミです。そうした生活者のリアルなクチコミは、「生」の情報として、生活者の購買に大きな影響を与えているのです。コンサルタントの井口嘉則氏が著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

ブログを続けて、潜在顧客を顕在化させる

Web上に日記風のログ(log:記録)を残すことができるようにしたのが「ブログ」(ウェブログの略)で、個人の利用から始まりましたが、近年企業の利用も増えています。

 

自社サイトを閲覧した人や、資料をダウンロードした人等にメールアドレスを登録してもらい、そうした人たちに定期的にブログ配信を行うことで、商品・サービスを紹介したり、自社サイトの閲覧を増やしたり、最終的には購買や引き合いに繋げることもできます。

 

ブログは、利用目的により以下の3種類に分類できます。

 

(1)ビジネス用ブログ(企業ブログ)

企業・法人がビジネス目的で使うためのブログで、一般企業のブログ、ECサイト(インターネット通販サイト)のブログ、個人事業主のブログ等があります。利用目的は、その運営サイトへのアクセス数アップや商品・サービス紹介です。

 

(2)アフィリエイト用ブログ

ネット専用の広告代理店(ASPといいます)に登録された企業の商品やサービスを紹介し、その商品が売れたり、会員登録されたりした場合に成果報酬がもらえるものです。副業が解禁されたため始める人が多くなっています。主に個人の人が書いていることが多いです。

 

アフィリエイトのカテゴリーには、健康、スポーツ、美容・健康、エンタメ、不動産・引越し、恋愛・婚活、グルメ・食品、金融・投資・保険、ギフト等があります。

 

(3)個人用ブログ

個人が自分の好きなジャンルについて、好きなことを趣味的に書いています。書き手としては、ブログのアクセス数が増えたり、反応があったりすると励みになります。またここから同じ趣味を持った友人を増やすこともできます。

 

個人利用の場合でも、GoogleのGoogleAdSense(グーグルアドセンス)というサービスを使うことで広告掲載も可能となり、それで広告収入を得る人もいます。

 

ブログには、無料で利用できるものと、有料で利用するものとがあります。

 

①有料ブログ(インストール型)

自社・自分でサーバーをレンタルし、そこにWordPress等のブログにも使えるソフトをインストールして使うタイプです。ブログソフト自体は、無料のものと有料のものとがあります。

 

②無料ブログ(レンタル型)

Amebaブログなどのサービサーがブログ用のサーバーとテンプレートを提供し、それを利用するタイプで、以下が主要なサービス例です。

 

・FC2:デザインテンプレートが約6000種類と豊富
・Ameba:多くの芸能人がブログ利用していることで有名
・livedoor: カスタム性に優れていて、トップページやカテゴリー、個別の記事など各ページでカスタマイズ可能

 

Amebaブログ(通称アメブロ)は、芸能人が多く、ブログの閲覧PV(Page View)が月に1億回を超える人もいて、そこに広告が掲載されて、多額の広告収入を得ている人もいます。

 

企業で使う場合は、ホームページをWordPress等のようなCMSで構築し、そのコンテンツの一つとしてブログを載せ、顧客のファン化を図ります。

 

ポイント
ブログで潜在顧客に情報提供し続け、顕在顧客化する

 

次ページSNSを口コミマーケティングに活用する

※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

事業計画書の作り方100の法則

事業計画書の作り方100の法則

井口 嘉則

日本能率協会マネジメントセンター

経営環境が激変する最悪シナリオを乗り切る「事業計画書」の立て方・作り方とは? 「ビジョン・戦略立案フレームワーク」で何を/どの段階で行うかがわかる“これからの”実践教科書。 コロナ禍にあっても、事業計画の立…

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