老人ホームに詳しい入居相談員を選ぶ
体験入居や営業的ショートステイには、このような事情があり、そこで実践されていることは、実態ではありません。本入居になったとたん、ナースコールを鳴らしても、忙しければ「待たされる」という現象が起きます。だから、体験入居などでホームの介護実態を知ることは、無意味なことだと私は考えています。
それでは、素人は、どのような方法でホームの良さを理解すればよいのでしょうか? 私は、仕事柄、良いホームを紹介してほしいと頼まれるケースが多いのですが、私は次のように回答しています。老人ホームのことを真剣に勉強する気がありますか? 現実的に勉強する時間を捻出することは可能ですか? と。
多くの方は「無理です」と答えます。そうであれば、老人ホームの勉強をしても無駄です、というより無理ですと答えます。
ほんの数時間、ほんの数ホームの見学をして、良い老人ホームかどうかなど、わかるようになるわけがありません。老人ホームを舐なめないでもらいたい。と言いたいです。つまり、中途半端に聞きかじった知識や知見で、良い老人ホームを選ぶということは無理だということになります。
それでも、良い老人ホームを選びたい、というキトクな方には、老人ホームを選ぶのではなく、老人ホームに詳しい入居相談員を選ぶことに徹するべきだと言っています。ちなみに、入居相談員は「人」なので、自分が「この人はいいな」「この人は自分のことを理解してくれるな」「この人は話がわかるな」と感じる人であれば良いので、老人ホームの専門的な知識や知見は不要です。
つまり、事前に準備したり、勉強したりする必要はないということになります。これなら、時間のない人でも大丈夫です。つまり、自分が好感の持てる入居相談員と出会えるまで、またはホーム長などホームの管理者、リーダーと出会えるまで、何度も何度も出会いを求めて探し続ければよいということになります。
小嶋 勝利
株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役
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