(※写真はイメージです/PIXTA)

世界は今、大きな変化の潮目にあります。ロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウィルスの影響など人類が未経験の予測不可能な時代に突入しています。いま子どもたちに身につけさせておくべき3つ力とは何でしょうか。成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

歯並びは人生のあらゆる局面で影響が

■歯の矯正をすること……なぜ歯の矯正なのか

見た目がよくないとスタートラインに立てない

 

最後に、三つめの歯の矯正についてお伝えしましょう。

 

一つめに、コミュニケーションツールとしての英語の必要性をお伝えしました。世界の中心であるアメリカの人たちが話す言葉が英語だからですが、グローバルに活躍するうえでは、言葉だけでなく、アメリカ人たちが持っているベーシックな習慣も身につけておかないと不利になります。

 

その一つが、歯の矯正です。

 

アメリカでは、「歯列矯正しないほうがいい」という人は100%いないでしょう。中流階級以上の多くの人は、子どもの時に歯列矯正をしています。

 

歯の矯正をしていないと、「子どもの時に歯列矯正ができないほど貧しい家庭に育った」とレッテルを貼られてしまい、場合によっては、就職の際にも不利になってしまうほどです。

 

つまり、歯並びというのは、人生のあらゆる局面に影響を及ぼすのです。留学でもビジネスでも、アメリカのコミュニティに何らかの形で関わろうと思ったら、歯並びは治しておいたほうがよいのはいうまでもありません。

 

アメリカは「第一印象をよくするための努力が必要な国」であり、歯列矯正に対する考え方、美意識については、完全に日本と違います。

 

次男がニュージーランドに留学した際も、彼によると留学先の高校の生徒は、ほぼ歯列矯正しているということでした。公立高校でしたが、公立校であってもそうすることは“普通”だったわけです。

 

よく、「歯並びは治したほうがいいでしょうか?」と聞かれますが、それは「中学受験したほうがいいでしょうか?」という質問と同じくらいナンセンスだと思います。

 

その余力があるのであれば、私はやらないよりはやったほうがいいと考えます。そもそも、中高一貫校に進学させたり、留学させたりすることができるご家庭なら、そうしたことと同列に歯列矯正も、本来は判断すべきだと思います。こうした質問が出ること自体が、日本における歯列矯正への意識不足を表していると痛感します。

 

ただし今後、アメリカをはじめ、海外とは一切関わるつもりも、予定もない、というのであれば、英語を学ばなくていいように、歯列矯正もする必要はないでしょう。

 

成田 信一
自由が丘矯正歯科クリニック院長
歯学博士

 

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自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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