(※写真はイメージです/PIXTA)

世界は今、大きな変化の潮目にあります。ロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウィルスの影響など人類が未経験の予測不可能な時代に突入しています。いま子どもたちに身につけさせておくべき3つ力とは何でしょうか。成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

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世界で活躍できる子どもに必要な3つのこと

世界は今、大きな変化の潮目にあります。予定されていた世界的なイベントが延期や中止を余儀なくされ、これまで当然だった日常生活も思うように送ることができない状況です。

 

そうした中、子どもたちの今後の生活がどうなってしまうのか、今の中高生が大人になった時に、どのような社会となっているのか……不安に感じる保護者の方は少なくないと思います。

 

私自身、実際にどのような世の中になるのか、まったくわかりません。

 

そんな想像もつかない世の中になった時に、自分のやりたいことを存分に実行でき、かつ他人に対しても配慮することができ、社会から必要とされ、活躍できる人になってほしい。

 

保護者であれば、どなたでもそう願っているはずでしょう。

 

そうなるために必要な三つのこと、

 

「英語を勉強すること」
「集団スポーツをすること」
「歯の矯正をすること」

 

です。

 

一つずつ、もう少し詳しく「なぜ必要なのか」を、ひもといていきます。

 

■英語を勉強すること……なぜ英語なのか

世界の人とコミュニケーションを取るにはツールが必要

 

「英語はできたほうがいい」

 

感覚的に多くの人は、このように感じていると思います。以前、末娘の英語塾の説明会に参加したら、大勢の人が来ていて驚きました。皆さん、やはり英語は勉強したほうがいいと思っているのだなと実感しました。「そうではない」と言う人はあまりいないと思います。

 

ただ、私の世代であれば、「英語ができる」ことが優位になったかもしれませんが、今の時代は幼児の頃から英語を学んでいて、できる子、できる人もたくさんいるのも事実です。

 

そんな状況の中、実際に今、グローバルに活躍するには英語は必須であり、英語ができるほうが将来の選択肢の幅は広がることは確かです。

 

ですが、そもそもなぜ「グローバルに活躍するには英語が必須」なのでしょうか。なぜ英語を勉強したほうがよいのでしょうか。

 

結局のところ、「英語を話す人たちとコミュニケーションを取るため」ではないでしょうか。世界には英語をメインに使っている人たちがたくさんいて、その人たちとコミュニケーションを取る際には、英語が使えなければ意思疎通ができないのです。

 

逆にいえば、英語を話す人たちとコミュニケーションを取る必要がなければ、別に英語ができなくても構わないわけですし、世界に日本語を話せる人が多ければ、英語を学ぶ必要はないでしょう。また、日本国内だけで完結させられるビジネスであれば、英語はほとんど不要です。

 

つまり、世界の多くの人が英語を話すから「英語ができたほうがよい」のですが、実はもしかしたら、世界では中国語を話す人のほうが多いかもしれません。実際、日本でも、「中国語を勉強したほうがいい」という声も最近はよく聞かれます。しかし現実には、英語と中国語を比べた時、「英語を勉強したほうがいい」と考える人のほうが多いでしょう。

 

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自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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