主力商品の「売り上げゼロ」を前提に、別の手を…
バターピーナッツの売り上げは、その後も減っていきました。安価な中国製バターピーナッツの勢いは止まらず、シェアを着実に伸ばしています。その状況を見ながら、私は起死回生の一手を練るのをやめました。バターピーナッツの売り上げが完全になくなることを前提に、別の手を考えるようになったのです。
そこで取り組んだのが、バターピーナッツに代わる新たな豆菓子を作り出すことです。豆菓子作りの設備を入れ替えることはできません。そこで、既存の設備を使いながら、ピーナッツ以外の材料で新たな商品を作り出そうと模索し始めたのです。気がつけば自分の足元には父が取り扱い始めたカシューナッツがありました。
おつまみ市場では、少しずつピーナッツ以外のナッツ類が注目されるようになっていました。特に人気があったのがアーモンドですが、カシューナッツもおつまみやおやつとして認知されつつありました。
ちなみに、厳密にいえばピーナッツは、ナッツという言葉が入っているようにナッツの仲間です。木の実であるナッツ類には、ほかにカシューナッツ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピスタチオなどがあります。ピーナッツとカシューナッツは、種類は違いますが大きさや食感が似ています。炒ったり味付けしたりする釜もそのまま使えますし、味付けの工程もほとんど変わりません。そこに目をつけて、私たちはカシューナッツの菓子作りを考えたわけです。
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