「主力商品を変更する!」中小企業二代目が飛び込んだ〈新たなステージ〉と〈苛烈なシェア争い〉

バブル以前、北海道で豆菓子を製造・販売する中小企業の後継者は、中国の台頭で主力商品のバターピーナッツの売り上げが減少し続けるのを目の当たりにし、起死回生を図るのではなく、主力商品の変更へと舵を切りました。目を付けたカシューナッツの商品開発が順調な一方、着々と進む日本の物流網の改善が、本州メーカーとの激しいシェア争いをもたらす未来にまでは気づかなかったのです。

主力商品の「売り上げゼロ」を前提に、別の手を…

バターピーナッツの売り上げは、その後も減っていきました。安価な中国製バターピーナッツの勢いは止まらず、シェアを着実に伸ばしています。その状況を見ながら、私は起死回生の一手を練るのをやめました。バターピーナッツの売り上げが完全になくなることを前提に、別の手を考えるようになったのです。

 

そこで取り組んだのが、バターピーナッツに代わる新たな豆菓子を作り出すことです。豆菓子作りの設備を入れ替えることはできません。そこで、既存の設備を使いながら、ピーナッツ以外の材料で新たな商品を作り出そうと模索し始めたのです。気がつけば自分の足元には父が取り扱い始めたカシューナッツがありました。

 

おつまみ市場では、少しずつピーナッツ以外のナッツ類が注目されるようになっていました。特に人気があったのがアーモンドですが、カシューナッツもおつまみやおやつとして認知されつつありました。

 

ちなみに、厳密にいえばピーナッツは、ナッツという言葉が入っているようにナッツの仲間です。木の実であるナッツ類には、ほかにカシューナッツ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピスタチオなどがあります。ピーナッツとカシューナッツは、種類は違いますが大きさや食感が似ています。炒ったり味付けしたりする釜もそのまま使えますし、味付けの工程もほとんど変わりません。そこに目をつけて、私たちはカシューナッツの菓子作りを考えたわけです。

 

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    池田食品株式会社 代表取締役社長

    1949年北海道生まれ。
    明治大学卒業後に東京・大阪でのサラリーマン生活を経て、池田食品株式会社に入社、1984年に二代目の同社代表取締役社長に就任。
    北海道ローカルであることを強みに、時代や流行に媚びることなくおいしさを届ける、これを信条とし、売上は年々向上している。
    毎年開催する節分のイベントでは1万人集客するなど、地元から愛されている。

    著者紹介

    連載成長を続ける「豆菓子店」のスゴいレジリエンス経営

    小さな豆屋の反逆 田舎の菓子製造業が貫いたレジリエンス経営

    小さな豆屋の反逆 田舎の菓子製造業が貫いたレジリエンス経営

    池田 光司

    詩想社

    価格競争や人材不足、災害やコロナ禍のような外部環境の変化によって多くの中小企業が苦境に立たされています。 創業74年を迎える老舗豆菓子メーカーの池田食品も例外ではなく、何度も経営の危機に直面しました。中国からの…

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