本記事は、フィデリティ投信株式会社が提供するマーケット情報『マーケットを語らず』から転載したものです。※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。
「利上げが続く限り株価上昇」…利上げはいつまで?
金融市場の織り込みによれば、利上げはあと2年くらい続き、政策金利は1.6-1.7%付近に引き上げられて「打ち止め」になります。
では、景気拡大はあとどのくらい続く?
利上げの打ち止め前後になると、「長短金利の逆転」が起きます。景気後退の前兆とされるものです。
市場で観察できる「現時点」の2年金利と10年金利は逆転していませんが、金利市場から計算される「2年先」の2年金利と10年金利はほぼフラットになっています。やはり、2年くらい先に利上げが終わり、長短金利の逆転が視野に入ります。
過去は、長短金利の逆転から、1年から1年半くらいで景気後退に入っていますから、景気拡大は都合、あと3年から3年半くらい続くと考えられます。金融市場の織り込みが正しいなら、まだまだ、リスク資産のなかでの分散ができる局面です。
フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト
大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了後、農林中央金庫にて、外国証券・外国為替・デリバティブ等の会計・決済業務および外国債券・デリバティブ等の投資・運用業務に従事。
その後、野村アセットマネジメントの東京・シンガポール両拠点において、グローバル債券の運用およびプロダクトマネジメントに従事。
アール・ビー・エス証券にて外国債券ストラテジストを務めた後、2013年にJ.P.モルガン・アセット・マネジメントに入社、2019年同社マネージング・ディレクターに就任。ストラテジストとして、個人投資家や販売会社、機関投資家向けに経済や金融市場の情報提供を担う。2020年8月、フィデリティ投信入社。
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