【関連記事】年明け早々116円超え…「米ドル/円」が118円に到達するための2つの条件
マーケットは「利上げ前」から「利上げ期」フェーズへ
金融市場の変動性が高まっています。しかし、恐れるには足りません。
1月21日(金曜日)時点で、ナスダック100指数は最高値から12.9%下落しています。[図表1]は、過去1年の最高値からのドローダウン(=下落率)を見たものですが、10%程度のドローダウンはごく日常的なものです。また、【緑の丸印】で示すとおり、利上げの開始前後ではドローダウンが大きくなりがちです。
まだまだ強気相場は続くと考えられます。ただし、局面は変わります。「利上げ前」の現在を景気拡大の序盤戦とするなら、今後は「利上げ期」という中盤戦に入ります。
野球にたとえると、ここまでは、剛腕の先発投手(=米国大型成長株式)がすごい球を投げ込んできました。しかし、相性が悪いバッター(=引き締め)を前に、疲れがみえます。技巧派のリリーフ投手への交代(=その他の多くの資産への分散投資)を考えたほうがよいかもしれません。
資産運用も野球や仕事と同様、チームワークが成功をもたらします。「心配」と「心配する時間」を最小化するためには、分散投資を進めることがよいでしょう。
利上げが続く限り、株価の上昇は続く
景気拡大は続いていきます。上昇相場も続くでしょう。基本に立ち返ると、過去は、利上げが続く限り、株価(S&P 500)は上昇しています。まだ利上げも始まっていません。それは、2000年のITバブルでも同じです。このとき、株価(S&P 500)がピークを付けたのは、利上げが終了した3ヵ月後の2000年8月でした。