『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません（提携会社一覧）。
「投信残高ポイントサービス」は、松井証券で保有している投資信託の保有残高に応じて松井証券ポイントが付与される仕組みです。
本記事では、
「自分が保有している銘柄のポイント還元率は？」
「ポイントはどれくらい貯まるの？」
「他社のサービスと比べてどうなの？」
といった疑問を持っている人に、松井証券でポイントを貯めながらお得に資産運用をする方法をお伝えします。
松井証券では、2025年5月24日よりJCBカードによるクレカ積立ができるようになりました。松井証券で本格的に資産形成を始めようと検討している人は、ぜひ最後までお読みください。
＼2025年5月24日クレカ積立スタート／
〈目次〉
1. 松井証券の「投信残高ポイントサービス」の仕組み
「投信残高ポイントサービス」（正式名称は「最大1％貯まる投信残高ポイントサービス」）は、松井証券の投資信託口座とiDeCoで保有している投資信託の保有金額に応じて、松井証券ポイントが貯まる仕組みです。
詳しく解説します。
1.1. 対象銘柄とポイント還元率
投信残高ポイントサービスの対象は松井証券で買えるほぼすべての投資信託で、人気の『eMAXIS Slimシリーズ』に加え、アクティブファンドも含めた1,951銘柄（2025年11月28日時点）がポイント還元の対象です。
ポイント還元率は0.0175%～最大1.0%で、信託報酬（投資信託の保有や運用にかかるコスト）が安いインデックスファンドほど低く、信託報酬が高いアクティブファンドほど高くなっています。
全銘柄のポイント還元率は、「ポイント還元率一覧」から確認できます（2025年11月28日時点）。
1.2. 獲得できるポイントの算出方法
投信残高ポイントサービスで還元されるポイント数は、次の計算式で算出されます。ただし、自分で計算しなくても毎月自動で付与されるので、覚える必要はありません（ポイントの確認方法は、よくある質問のQ3.で紹介）。
■「投信残高ポイントサービス」の計算式
【投資信託口座】
全保有銘柄について以下を計算し、合計した金額
「（月間平均保有金額）×各投資信託のポイント還元率×1/12」
※ 銘柄ごとに1円単位で計算し、小数点以下は切り捨て
【iDeCo口座】
全保有銘柄について以下を計算し、合計した金額
「（月末保有金額）×各投資信託のポイント還元率×1/12」
※ 銘柄ごとに1円単位で計算し、小数点以下は切り捨て
松井証券の投信残高ポイントは「投資信託口座」と「iDeCo口座」の保有分を別々に算出し、合算したポイントが付与されます。
ポイント還元率が年率0.0175%の『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』（通称：オルカン）を100万円分保有すると、1ヵ月で獲得できるポイント数は次のように計算します。
■『オルカン』を100万円保有したときに1ヵ月で獲得できるポイント数
（100万円×年率0.0175%）×1/12≒14.58ポイント
※ 小数点以下は切り捨てなので「14ポイント」
投信残高ポイントは投資信託の「残高」に対して還元されるので、毎月一定額を積み立てると、保有残高の増加とともに獲得できるポイント数も毎月着実に増えていくのが特徴です。
【補足】新NISAでの獲得ポイントをシミュレーション
2024年から始まった新NISAの「つみたて投資枠」では、投資信託を月10万円まで積立買付できます。
ここでは、松井証券でポイント還元率が年率0.0175%の『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』を毎月10万円、15年間積立買付したときに獲得できる累計ポイント数を試算します。
なぜ15年間なのかというと、新NISAの非課税保有限度額が1,800万円なので、月10万円を積み立てると15年間で満額になるからです。
■ポイント獲得シミュレーション
| 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 投資信託の保有残高 | 1,200,000円 | 3,600,000円 | 6,000,000円 | 12,000,000円 | 18,000,000円 |
| 投信残高ポイントサービス で獲得できる累計ポイント数 |
113 ポイント |
971 ポイント |
2,668 ポイント |
10,587 ポイント |
23,756 ポイント |
ご覧のように、保有残高の増加とともに獲得ポイント数も増え、15年間で累計約23,000ポイントが貯まります。
ただし、上記の試算はあくまでも基準価額（投資信託の価格のこと）がずっと変わらないと仮定したもので、価格が上昇して保有残高も増加すれば還元されるポイント数も増えていきます。あくまでも目安であり、必ず上記のポイント数になるわけではないのでご了承ください。
1.3. ポイントが還元される日
松井証券の投信残高ポイントサービスで獲得したポイントは翌月15日ごろに還元され、ポイント管理画面に反映されます。
なお、ここで付与された松井証券ポイントの有効期限は、付与日の翌々年度の3月末日です（原則）。だいぶ余裕があるので、期限切れの心配は少なそうです。
＼サポート体制を重視するなら／
2. 松井証券の「投信残高ポイントサービス」のメリット5つ
松井証券の投信残高ポイントサービスの概要を確認したところで、利用するメリットを次の5つに絞って紹介します。
■「投信残高ポイントサービス」のメリット5つ
それぞれ解説します。
メリット①：ポイント還元率が業界最高水準
投資信託の保有残高に対してポイントを付与するサービスは他社でも実施しています。しかし、松井証券の投信残高ポイントサービスはポイント還元率が業界最高水準なのが特徴です。
10銘柄のポイント還元率を、松井証券、SBI証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券（旧auカブコム証券）の4社で比較したのが次の表です。背景が赤色の箇所が最も高いポイント還元率となっています。
■ネット証券4社の「投信保有ポイント」サービスを比較
| 証券会社 |  |
 |
 |
 |
|
|---|---|---|---|---|---|
| サービス名 | 投信残高 ポイントサービス |
投信マイレージ | 投信保有ポイント | 資産形成プログラム | |
| 最大ポイント還元率 | 1% | 0.25% | 0.26% | 0.24% | |
|
① |
0.0175% | 0.0175% | 0.0175% | 0.005% | |
|
② |
0.028% | 0.028% | 0.0254% | 0.005% | |
|
③ |
0.022% | 0.022% | 0% | 0.005% | |
|
④ |
0.03495% | 0.0349% | 0.03% | 0.005% | |
|
⑤ |
0.0745% | 0.05% | 0.03% | 0.005% | |
|
⑥ |
0.055% | 0.05% | 0.03% | 0.005% | |
|
⑦ |
0.055% | 0.05% | 0.03% | 0.005% | |
|
⑧ |
0.7% | 0.15% | 0.08% | 0.005% | |
| ⑨ | 0.355% | 0.1% | 0.08% | 0.005% | |
|
⑩ |
1% | 0.1% | 0.08% | 0.005% | |
| 還元率一覧を見る | 一覧へ | 一覧へ | 一覧へ | 一覧へ | |
ご覧のように、松井証券のポイント還元率はすべての銘柄で他社を上回っています。
①～⑦はSBI証券の投信マイレージとの差はわずかですが、⑧～⑩のアクティブファンドは他社よりだいぶ高いポイント還元率となっています。
松井証券は、ユーザーに投資信託の長期保有を促すために自社で受け取る信託報酬の大部分を投信保有ポイントに還元しており、顧客重視の姿勢が伺えます。
ただし、ポイント還元率の高い銘柄は概ね信託報酬も高い傾向があるので、ポイント目当てでポイント還元率が高い銘柄を選ぶのは賢明ではありません。
■補足
楽天証券にも「投信残高ポイントプログラム」があります。しかし、対象銘柄は楽天・プラス・シリーズの6銘柄だけなので、上記の比較表には入れておりません。
メリット②：iDeCoを含む全口座の保有分がポイント還元の対象
松井証券の投信残高ポイントサービスは、iDeCoをはじめ、新NISA、特定口座、一般口座で保有する投資信託が対象です。
iDeCo口座で保有している投資信託にもポイントがつくのは松井証券だけで、他社ではiDeCoの保有分は対象外となっています（参照：松井証券ニュースリリース『【業界初】 iDeCo取り扱いの投資信託において、全てがポイント還元対象になります！』）。
そのため、松井証券で新NISAとiDeCoを始めると、獲得ポイント数を最大化することができます。
メリット③：積立時とダブルでポイントが貯まる
松井証券では2025年5月24日より、JCBが発行する「JCBオリジナルシリーズ」を利用したクレカ積立ができるようになりました。
投資信託の積立額の決済方法はこれまでは預り金からの引き落とし（＝現金決済）のみで、積立時にはポイントがつきませんでした。
しかし、クレカ積立ができるようになると、付与されるポイントの種類は異なりますが「積立時」と「保有時」のダブルでポイントが貯まるようになります。
- クレカ積立時：Oki Dokiポイント
- 投信保有時：松井証券ポイント
消費ではなく投資をしながらお得にポイントを獲得できるので、投資を継続するモチベーションにつながります。
■お知らせ
2025年4月10日より、Oki Dokiポイントは松井証券ポイントに「1P＝4P」の交換レートで交換できるようになりました（出典：2025年3月19日ニュースリリース『2025年4月10日より【Oki Dokiポイント→松井証券ポイント】の交換が開始！クレカ積立やショッピングで貯めたポイントで投資信託を積立購入できるように！』）。
メリット④：貯まったポイントで投資もできる
投信残高ポイントサービスで付与された「松井証券ポイント」は、PayPayポイントやdポイント、Amazonギフトカードなど3,000種類以上の商品と交換できます。
さらに、松井証券ポイントは、厳選された次の3銘柄に限りポイント投資（投信積立）に利用することもできます。
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）
- ひふみプラス
松井証券ポイントを初めて知った人もいるかもしれませんが、使い道に困ることはないのでご安心ください。
【補足】松井証券ポイントの使い方
貯まった松井証券ポイントは、松井証券にログイン後、「ポイントサイト」を起動すると投信積立やポイント交換の画面に進めます。
メリット⑤：投資信託の保有コストの削減につながる
最後は松井証券に限った話ではありませんが、松井証券のような投資信託の保有残高にもポイントがつくサービスのある証券会社を利用すると、ポイント還元分だけ信託報酬の引き下げと同じコスト削減効果が期待できます。
信託報酬は運用会社が決めているので、同じファンドであれば、どこの金融機関で買っても同じです。
1ヵ月だと貯まるポイントはわずかですが、数十年と運用するにつれて獲得ポイント数も増えていくので、間接的に投資信託の保有コストの削減につながります。
＼iDeCoでの保有分も唯一ポイント還元の対象／
3. 松井証券の「投信残高ポイントサービス」のデメリット（注意点）
デメリットがなさそうな松井証券の投信残高ポイントサービスですが、1点だけ注意が必要です。
それは、ポイントを受け取るには毎月手動でのエントリーが必要で、エントリーを忘れるとその月のポイントは付与されないという点です。
通常、インデックスファンドの積立は手間をかけずに続けられる点が魅力ですが、松井証券では月1回のエントリーが必要です。
月末までにエントリーすればその月の保有分に対して適用されますが、忘れないように「毎月月初にエントリーする」などのルールを決めておくことをおすすめします。
＼サポート体制を重視するなら／
4. 松井証券の「投信残高ポイントサービス」のエントリー方法
松井証券の投信残高ポイントサービスは、松井証券の投信アプリからでもPCサイトからでもエントリーできます。
やり方をそれぞれ紹介します。月末までに必ずエントリーし、ポイントの取りこぼしがないようにしましょう。
4.1. アプリからのエントリー方法
投信残高ポイントサービスにアプリでエントリーするには、『松井証券 投信アプリ』から行う必要があります。『松井証券 日本株アプリ』ではエントリーできません。
松井証券で口座開設をしたら、インストールしておきましょう。
- iPhone向け：松井証券 投信アプリ（App Store）
- Android向け：松井証券 投信アプリ（Google Play）
インストールできたら、次の流れでエントリーしましょう。
■アプリからのエントリー方法
順番に解説します。
STEP1：投信アプリにログインする
『松井証券 投信アプリ』からログインしましょう。
STEP2：右下の「メニュー」をタップ
次に、右下の「メニュー」をタップします。
STEP3：「ホーム」>「投信残高ポイントサービス エントリー」をタップ
メニューが表示されたら、「ホーム」をタップして開き、「投信残高ポイントサービス エントリー」に進みます。
STEP4：当月の「エントリー」ボタンをタップ
エントリー状況から当月の「エントリー」ボタンをタップしてください。
STEP5：「サービス紹介コンテンツ」を視聴して完了
松井証券の10秒程度の動画が自動再生されるので、再生が終了したらエントリーは完了です。
エントリー状況が「エントリー済み」になっていることを確認しましょう。
4.2. PCからのエントリー方法
投信残高ポイントサービスへのエントリーは、アプリからだけではなくPCのウェブサイトからも可能です。
アプリのほうがサクサク動いて操作性が優れていますが、インストールしたくない人はPCからでもOKです。
流れはアプリと同じで、次の5ステップです。
■PCからのエントリー方法
順番に解説します。
STEP1：投資信託サイトにログインする
松井証券のお客様サイトから投資信託サイトにログインしましょう。
なお、日本株の取引サイトから投資信託サイトに遷移することもできます。
STEP2：「投信残高ポイントサービス」をクリック
上部メニューにある「投信残高ポイントサービス」をクリックしてください。
STEP3：当月の「エントリー」ボタンをクリック
エントリー状況から当月の「エントリー」ボタンをクリックしてください。
STEP4：「サービス紹介コンテンツ」を視聴
松井証券の10秒程度の動画が自動再生されるので、終了したらエントリーは完了です。
STEP5：「エントリー済み」になっていることを確認
エントリー状況が「エントリー済み」になっていることを確認しましょう。
5. よくある質問
最後に、松井証券の「投信残高ポイントサービス」に関してよくある質問に5つ回答します。
Q1.『オルカン』のポイント還元率を教えてください。
個人投資家に人気の『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』（通称：オルカン）のポイント還元率は年率0.0175%で、SBI証券やマネックス証券の同様のサービスのポイント還元率と同じです。
Q2. 松井証券ポイントを貯める方法は他にもありますか？
松井証券ポイントは、投信残高ポイントサービスの他にも次のような方法で貯められます。
- MATSUI Bankデビットの利用
- MATSUI SECURITIES CARD（松井証券カード）の利用
- 松井証券が実施する各種キャンペーンに参加
また、2025年4月10日より、JCBオリジナルシリーズの利用で貯めたOki Dokiポイントを松井証券ポイントに「1P＝4P」の交換レートで交換できるようになりました。ただし、交換可能な単位は「Oki Dokiポイント125ポイント→松井証券ポイント500ポイント」です。
Q3. 保有している松井証券ポイントの残高の確認方法は？
松井証券ポイントが何ポイント貯まっているかは、ログイン後、「ポイントサイト」を起動した画面で確認できます。
Q4. 他社から移管した投資信託もポイント還元の対象になりますか？
他社で購入した投資信託を松井証券に移管した場合でも、保有残高は投信残高ポイントの対象になります。
なお、松井証券には「移管手数料負担サービス」があり、他社から松井証券に株式（日本株・米国株）や投資信託を移管（入庫）すると、移管時にかかった手数料を松井証券が全額負担するサービスを常に実施しています。
Q5. 投信残高ポイントの還元率は今後も同じですか？
ポイント還元率は不変ではなく、ファンドの信託報酬が引き下げられた場合にダウンすることもあります。
6. まとめ
この記事では、松井証券の「投信残高ポイントサービス」について解説しました。
松井証券は、2025年1月6日に発表された「ネット証券 オリコン顧客満足度ランキング」の「問い合わせ 満足度ランキング」部門で第1位を獲得。サポート体制が充実しており、初心者にも経験者にもおすすめのネット証券です。
松井証券でポイントをもらいながら長期で投資信託を保有し、資産拡大を目指しましょう。
＼サポート体制で選ぶなら／
個人投資家に根強い人気がある松井証券。SGO編集部では、マーケティング部の佐々木副部長にインタビュー取材を実施し、「初心者に支持されている理由」「取引ツールの使い分け方のアドバイス」「初心者が資産形成に取り組むときのヒント」「松井証券ポイントの活用法」などについて伺いました。
『【社員インタビュー】「投資をまじめに、おもしろく。」をスローガンに、ネット証券のパイオニアが取り組んでいること』からご覧ください。
