介護が始まらないと分からない親や家族との相性
エピソード
私が感じている良いケアマネージャーは、その家庭の生活環境や親の状態や性格を把握して適切な介護サービスを提案してくれる、要望などの話をよく聞いてくれる、仕事が早い人です。地域包括支援センターに出向いて事業所リストをもらう際、お薦めの事業所をこっそり聞いてみましょう。
私の場合、地域包括支援センターから、「良いケアマネージャーですよ」と言われて紹介された人は悪くはなかったのですが、親や自分と相性が良いかは始まらないとわかりませんでした。ただ、女性が良いか、男性が良いか、資格は看護師が良いか、介護関係が良いか、その他でも良いか、年配で経験豊富が良いか、若くて体力があるタイプが良いか、などの希望は最初に伝えても良いでしょう。
担当のケアマネージャーが決まってからでは遅いので地域包括支援センターに出向いたとき、または事業所に自分が連絡をとるなら先に伝えておきましょう。担当となったケアマネージャーには、現在の親や家庭の情報を提供してケアプランを作成してもらいます。面談の際に伝えたい内容としては、介護費用はいくら出せるか、サービスが必要なのはどの時間帯か(1日単位、週単位)など。
ここでの注意点は、家族が自由になれる時間も確保してください。家にいる時間は全部自分でやろうとしなくても良いのです。次に、ケアマネージャーから紹介された事業所(デイサービス、デイケアなど)を見学します(可能であれば親も一緒に、無理なら子だけでも)。フロアの第一印象、親を預けても良いと思えたか、1日の流れ、レクリエーションなどの取り組み、職員の態度、などを確認してください。何か所か紹介されるので見学してみて、これだと思うところがあれば、そこが気に入ったことを伝えてください。
費用を少しでも抑えたいときは、ショートステイの個室を多床室にするとか、デイサービスの時間を短くするとかで加算料金を見直すこともできます。そして、事業所もケアマネージャーも変更が可能です。自分の意見を押し付けたり、営業臭がしたり、市町村や地域の状況に詳しくないなどは残念なケアマネージャーです。その場合は、事業所内の他のケアマネージャーに変更するか、事業所ごと他に変えても良いのです。
渋澤 和世
在宅介護エキスパート協会 代表
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】