定年後、「用務員兼守衛」として働き始めた69歳男性
氏名……岡山肇(69歳)
現住所……東京都台東区 家族構成……妻(66歳)
年金額……約18万円
その他の収入……本人:建物管理会社のパート用務員。月収約7万2000円
妻:図書館サービス会社のパート司書補助。月収約7万5000円
住居形態……持ち家(戸建て) 維持費……固定資産税約5万7000円
健康状態……本人:特に問題なし
妻:左手が腱鞘炎で通院中
有楽町駅近くのオフィスビル。地上9階、地下4階建てだが地下2階と3階は下請け会社、協力会社の詰所や連絡事務所になっている。
下請け会社のひとつである建物保全・整備会社の事務所に出勤してきた岡山さん。今日は本社の人事課の人と面談することになっている。岡山さんはこの会社で用務員兼守衛として働いており、今日の面談は70歳以降の雇用についての協議だ。
本社の担当者が到着したのは岡山さんがタイムカードに打刻した直後。
「健康診断書は確認しました。特に大きな問題はなさそうですね、健康で何よりですよ」
岡山さんの年齢は69歳10か月。会社の規定では満70歳以降も雇用継続を望む場合は会社が指定する医療機関で健康診断を受け、身体に異常、問題がないことが絶対条件になっている。
「たいていの人はひとつ、ふたつ引っ掛かるものがあるんですが岡山さんは全て良でしたよ。糖尿はないし血圧も正常、白内障もなかった。たいしたもんです」
血圧、血糖値、肝機能、腎機能などの数値は全て基準内。視力はやや落ちたが老眼が少し進行したもので大きな問題はなし。
「というわけで再来月以降も宜しく頼みます。会社としても経験のある方に残ってもらえるのはありがたい」
これで向こう1年間はやることが確保できた。少ないが収入を得ることもできる。岡山さんとしてもありがたいと思う。

