「定年まで、しがみつかせていただきます」…年収600万円・大手勤務の32歳“ぶら下がり社員”。第一線のエリート同期を横目に「昇進に興味なし」のワケ

「定年まで、しがみつかせていただきます」…年収600万円・大手勤務の32歳“ぶら下がり社員”。第一線のエリート同期を横目に「昇進に興味なし」のワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

誰もが憧れる大手企業に入り、エリート街道を駆け上がる――そんな人生を夢見る人がいる一方で、「競争しない」という選択をする若手社員も増えつつあるといいます。大手メーカーに勤める佐々木さん(仮名・32歳)も、その一人。同期が昇進試験や海外赴任を目指すなか、第一線を諦めて、“省エネ社員”として働く道を選びました。その理由とは?

憧れの大手に就職するも厳しい現実、エース社員の離脱に衝撃

「学生時代はエリートに憧れていたんですよ」

 

佐々木雄太さん(32歳・仮名)は、そう笑います。大学時代は大手企業への就職を目標に、人一倍努力しました。インターンに参加し、SPI対策を繰り返し、ようやく勝ち取った内定は、誰もが知る大手メーカーの営業職でした。

 

「親も喜びましたし、自分でも『人生勝った』と思っていました」

 

しかし、入社して間もなく考えは変わります。同期には、とんでもない人たちがいました。海外大学卒、学生時代に起業経験あり、英語だけでなく多言語が話せる人など――。

 

「化けものみたいな人がいる。自分が採用されたのが不思議なぐらいでした」

 

毎日終電近くまで働き、休日も勉強。ところが差は縮まりません。疲弊していた頃、一人の先輩が休職しました。30代半ばのエース社員でした。

 

「朝から晩まで働いて、責任も重くて……結局、うつ病になってしまったんです」

 

その時、自分の中で何かが切り替わったといいます。

 

「僕程度が頑張っても、会社を変えられるわけじゃない。無理をして心を壊す意味って何だろうって」

 

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