言い換えると、車を運転する、自転車をこぐ、道を歩くといった日常の場面において、大切なのは、背景の部分よりも前景の小さな物体の動きであるということ。
つまり、IQの高い人はそうでない人よりも集中力が高く、気が散ること(実験では背景の動き)をうまく処理する能力に長けているということが判明したのです。
IQが高い人=不要な情報のスルースキルが高い
背景の動きを処理できることが、頭のよさを測る唯一の指標とはいえませんが、研究を行ったメルニック氏は「このテストはとても単純ですが、IQの測定に密接に関係しています。何が思考をより効率的にするのか、つまり、より頭がよいのかを明らかにするための手がかりになるでしょう」と述べています。
この結果から、IQの高い人のほうが必要な情報をうまく処理する能力に長けている=スルースキルが高いといえるのです。
一流の人が、人格的に優れているのは、このことからも納得できます。
子どものストレスをすべてなくしてあげることはできませんが、スルースキルを身につけさせてあげることが、ストレスを取り除いてあげることになるということですね。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走