1カ月後、ようやく母親が登場。しかし…
中学2年生になった今もからかわれることが多く、保健室に避難しているそうです。その方が楽だということです。
Dさんの話を聞いていくと、道順をよく記憶していたり、音に対して敏感だったり、嫌なことには取り組まなかったり、興味の範囲が狭かったり、家族が自分のことをいろいろ話しているのではないかと常に気にしてしまったりと、自閉スペクトラム症の症状と思われるものがいくつか見つかりました。
挨拶もせず、一切喋らない場面緘(かん)黙という症状も自閉スペクトラム症に多く見られる併存障がいの一つです。外来で行った自律神経失調症のテストは陽性でした。過去のいじめの経過も合わせて考えると軽いうつ病も併存しているように思えます。
まとめると、軽いうつ病、場面緘黙、IQは普通であり、高機能自閉スペクトラム症を伴った自律神経失調症による不登校という診断結果が出ました。
1カ月経った頃、ようやく母親が一緒に来ました。表情は明らかに疲れきっていて覇気がありません。母親に娘さんがなぜマスクをしているのか尋ねたところ、外出時は他人に口元を見られたくないのでマスクをしていると落ち着くのだそうです。時々タオルで顔を隠すこともあると言います。これは対人恐怖の症状です。
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