亡母が残した相続財産は自宅、賃貸マンション、そして預貯金。シングルマザーで苦労続きの姉は、裕福な未亡人の妹に不動産を渡したくなく、激しい衝突が起こってしまいます。しかしそもそもの発端は、亡母が契約していた税理士の不用意な発言で…。解決策はあるのでしょうか。相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が、実際に寄せられた相談内容をもとに解説します。

相続の財産評価は「路線価」が基準

相続の場合は、路線価を基準として財産評価をしますので、「売れたらいくら」という表現をしないのが基本です。まずは相続評価を出し、相続人個々の意向を確認しながら全員に無理のない妥協点を探っていくという方法が、トラブルのリスクを抑制します。今回のケースの場合、「もし売れば6000万円」という発言がなければ、また違った展開になったかもしれません。

 

 

まだ根本的な解決には至っていませんが、奥村さん姉妹がお互いに少しずつ歩み寄ることができれば、改めて解決の道筋が見えてくると思われます。

 

※登場人物は仮名です。プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

 

 

曽根 惠子

株式会社夢相続代表取締役

公認不動産コンサルティングマスター

相続対策専門士

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本記事は、株式会社夢相続が運営するサイトに掲載された相談事例を転載・再編集したものです。

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