(※写真はイメージです/PIXTA)

この10年ほどで、日本の不動産価格は大きく上昇しました。特にマンション価格は全国的に上昇し、都市部では高騰が続いています。その背景には、長期にわたる低金利政策や金融機関の融資拡大、相続税対策としての不動産購入、さらには国内外の投資家による転売目的の取引など、複数の要因があると考えられます。一方、日銀のマイナス金利政策解除後は金利環境が変化し、不動産市場にも影響が及び始めています。不動産価格上昇の背景を振り返るとともに、今後の市場を考えるうえで押さえておきたいポイントを解説します。

全国の不動産価格指数で見る上昇

実際に国内不動産価格がどのように推移しているかを、国土交通省の不動産価格指数から確認すると、図表5-1のとおりです。

 

2010年を100として、物件種別ごとに推移を示しています。特にマンション価格が上昇しており、足元の全国平均では約220と、2倍を超える水準となっています。

 

出所:国土交通省(全国平均/住宅)
[図表5-1]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【全国】 出所:国土交通省(全国平均/住宅)

 

首都圏や近畿圏、中部圏などの主要都市における事象ではないかと思われますが、多くの地域で同様の値動きをしています。

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-2]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【関東地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-3]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【九州・沖縄地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-4]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【四国地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-5]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【近畿地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-6]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【中部地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-7]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【北陸地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-8]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【東北地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成
[図表5-9]不動産価格指数(住宅)令和7年12月分・季節調整値【北海道地方】 出所:国土交通省、筆者にてグラフ作成

 

マンションが供給されるのは主にそれぞれの地域の主要都市(札幌、仙台、広島、福岡など)です。その他多くの地域では戸建てが中心であることを前提とすると、さほど大きな変動はないとも考えられます。

 

マンション価格はここ10年程度で飛躍的に上昇をしたことからキャピタルゲイン(転売益)を目的とした不動産購入(実質的には投資)が行われています。

 

国土交通省の不動産登記情報を活用した新築マンションの取引調査(図表6)によれば東京都においては8.5%が短期売買であることが確認できます。本件は新築マンションに限定した調査ですが、実際には中古不動産の転売も多数あるため、すべてのマンションを確認すればその割合も変わるものと思われますが転売目的の不動産投資が多いことも事実です。

 

出所:国土交通省 ※ 短期売買:2024年6月までの間に保存登記がなされたもののうち、保存登記から1年以内に移転・登記がなされたもの
[図表6]新築マンションの短期売買割合※ 出所:国土交通省
※ 短期売買:2024年6月までの間に保存登記がなされたもののうち、保存登記から1年以内に移転・登記がなされたもの
次ページ国外投資家だけで価格上昇を説明することはできない

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧